ウォッカの発祥地はどこ?度数やウォッカを使った人気のカクテルを紹介

ウォッカはそのままでも美味しいお酒ですが、カクテルのベースとしても人気が高いです。
ただし度数が高いため、飲むペースを考えないと早い段階で酔いが回ってしまいます。

気になる発祥地や度数、人気のカクテルなどを紐解きながら、ウォッカの魅力を堪能していきましょう。

ウォッカの発祥地はどこ?

テキーラやラム、ジンとならんで世界4大スピリッツと称されるウォッカの発祥地はロシアというイメージが強いです。その他にポーランドなどの東欧、スウェーデンなどの北欧といった寒い地域でも造られています。
12世紀頃から生産がスタートしたという説もありますが、1386年にブドウを原料とした蒸留酒が元になったという説もあり、明確な起源は知られていません。

ロシアでは、蒸留酒を製造する職人たちが蒸留酒をジーズナヤ・ヴァダーと呼んでいたのが始まりとされています。
ジーズナヤ・ヴァダーはロシア語で「生命の水」という意味で、16世紀にイワン雷帝によって愛称形のウォッカと名付けられたのです。

諸国に伝わった「生命の水」は、アイルランドやイギリスではウイスキーに発展し、フランスではブランデーへと変身しました。世に知られるウイスキーやブランデーは、実はウォッカが祖先なのです。

「ウォッカといえばロシア」というイメージは、やはり間違っていないようです。しかし、国政が荒れるにつれて多数の国民がウォッカ中毒に陥るという事態も発生し、ときの政権によっては製造削減、夜間販売や広告を禁止された時期もあったという歴史はあまり知られていないところ。

世界に広まるようになったのは1917年からで、第二次世界大戦後には日本でも生産されるようになりました。

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ロシア発祥説とポーランド発祥説

さらに知られていないのは「実はポーランドが発祥では?」という説もあります。ポーランドにおけるウォッカの起源は11~13世紀ごろといわれており、1405年に作成された公文書のなかに「ウォッカ」という名前が登場しているのです。

このような背景から、ロシアとポーランドは「どちらが起源なのか」を法廷で争ったこともありますが、1982年に国際調停裁判所がロシアの勝訴の判決を下し、ウォッカは名実ともにロシアを起源とするオリジナルのスピリッツであることが認められたのです。

産地での特徴は

ロシアでは、数えきれないほど多くの銘柄があり、ピュアウォッカ・フレーバードウォッカともに種類が豊富です。例えば、「スミノフ」はロシア発祥のウォッカですが、世界トップクラスの流通量を誇ります。丁寧なろ過によるクセのない味わいが特徴です。

ポーランドも、ロシアと同じくウォッカの種類が豊富な産地です。ピュアウォッカだけでなく、ハーブやスパイスなどを使ったフレーバードウォッカを豊富に造っています。

スウェーデンは、厳選した原料を使ったプレミアムな銘柄が多いのが特徴です。世界的に有名となっている「アブソルート」は、1970年代にアメリカで売り出された銘柄です。ほかにも、生産量・消費量ともに世界一を誇るアメリカ、フィンランドやノルウェーなどもウォッカの有名な産地です。

ウォッカの種類

ピュアウォッカ

出典:AMAZON

ウォッカのなかでも、アルコール以外の味や香りがない無色透明のモノは、ピュアウォッカと呼ばれます。ウォッカ本来の風味を楽しめるので、お酒好きの間ではストレートやロックで飲むのが人気。

一方、ほかの材料の風味を損なわないというメリットから、カクテルベースに使われることも多く、幅広い人気を集めています。まろやかで優しいウォッカの味わいを感じたい方には、ピュアウォッカがおすすめです。

フレーバードウォッカ

出典:AMAZON

フレーバードウォッカは、ピュアウォッカをベースにフルーツ・ハーブ・香辛料などを漬け込んだり、人工甘味料を加えたりすることで造られます。アルコール以外の風味を楽しめるので、甘味や辛味などを加えたウォッカを楽しみたい方におすすめです。

ストレートやロックでも飲めますが、ソーダ割りにすることで、度数や味わいが和らぐため、より爽やかに味わえます。

ウォッカとジンの違いは?

ウォッカとジンはどちらも穀類やジャガイモなどを原料として造られていますが、製法が大きく異なります。

ウォッカは蒸留後のアルコールをろ過させて造りますが、ジンは蒸留の際に植物由来成分(ジュニパーベリーなど)を加えて造るのが特徴。ウォッカはクセが少なくすっきりとした味わいになり、ジンは素材の風味が強く感じられる味わいに仕上がります。

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ウォッカの度数は?

ウォッカのアルコール度数は37.5%~40%が主流です。
製品や銘柄によって度数が異なるものの、ほとんどが40%台に集中しています。一般的なウォッカは、蒸留を重ねて一度95%以上までアルコール分を引き上げてから、水を加えて任意のアルコール度数に調節されています。

度数が高くなるにつれてドライな口当たりになり、さっぱりした味わいになります。ただし、初心者の方は、比較的飲みやすさを感じられる、アルコール度数が低い銘柄から選ぶことをおすすめします。

しかし、中には70回以上も蒸留を行い、96%の高濃度スピリッツにごく少量の水を加えただけのものも存在します。

アルコール度数96%で、ウォッカのなかで最も度数が高いモノとしては「スピリタス」という銘柄があります。強いアルコールのなかに甘みと透明感を感じられるのが特徴です。

逆に35%~37%とソフトで飲みやすいウォッカも売られています。これらはレーバードウォッカと呼ばれ、ピュアウォッカをベースにフルーツ・ハーブ・香辛料などを漬け込んだり、人工甘味料を加えたりすることで造られます。

アルコール以外の風味も楽しめるので、甘味や辛味などを加えてストレートでも飲みやすいように調節されているため、アルコール感が苦手な人でも楽しみやすいです。

ビールや焼酎などのアルコール度数は5%~25%なので、日本で広く親しまれているお酒と比べると、いかにアルコール成分が多いかが分かります。

ウォッカを使った人気のカクテルを紹介

ソルティドッグ

ウォッカを使った人気のカクテルとして1番に挙げられるのが「ソルティドッグ」です。
グラスのふちに塩を付けてからグラスにウォッカとグレープフルーツを注いだカクテルで、塩辛さと甘みがバランス良く口の中で混ざり合います。

クセがほとんど無くまろやかな味わいなので、お酒が苦手な女性でも飲みやすいです。

ウォッカリッキー

出典:AMAZON

辛口ですっきりとした爽快感を楽しみたい人には、グラスにライムを絞ってからウォッカとソーダ水を注いだ「ウォッカ・リッキー」が向いているでしょう。
甘みを一切使用しておらず、ライムの量を調節して好みの味にできるのが特徴です。

ジンで作ったものもあるため、飲み比べてみるのも面白いかもしれません。

ウォッカ・マティーニ

ウォッカに、ドライ・ベルモットと呼ばれる白ワインを加えると「ウォッカ・マティーニ」が完成します。味わいは辛口で、ハーブの香りを楽しめるのが特徴です。お酒をお酒で割る飲み方なので、アルコール度数は高め。

人気映画「007シリーズ」のジェームズ・ボンドが注文したカクテルとしても知られています。

スクリュードライバー

フルーティーなカクテルを楽しみたい方には、「スクリュードライバー」がぴったり。ウォッカにオレンジジュースを加えることで、柑橘系の甘酸っぱさを味わえるのが特徴です。非常に飲みやすいため、ウォッカ初心者の方にも適しています。

好みに応じて、カットオレンジを添えるのもおすすめです。

モスコミュール

モスコミュール」は、ウォッカをジンジャーエールで割ってライムを絞ったカクテル。スクリュードライバーと比べて甘さは控えめで、大人っぽい味わいに仕上がります。また、甘口・辛口のどちらのジンジャーエールを選ぶかによって、味に変化があるので、自分好みに調節するのもおすすめです。

ウォッカバック

モスコミュールのライムをレモンに変えると、「ウォッカバック」というカクテルになります。ジンで割るとジンバック、ラム酒で割るとラムバックといいます。

ブラッディメアリー

出典:AMAZON

ブラッディメアリー」は、ウォッカをトマトジュースで割ったカクテル。トマトジュースのほか、味を整えるために少量のレモンジュースや塩・胡椒・タバスコなどのスパイスと、ウスターソースなどを加えます。

ピリッと引き締まった味わいが特徴で、トマトの旨味を楽しみたい方にもおすすめです。

ウォッカのおすすめ銘柄

◆スピリタス(SPIRYTUS) ウォッカ

ポーランド産で70回以上の蒸留を繰り返すことで、高濃度のアルコール度数を実現したアルコール度数96%のウォッカです。
ストレートやロックで飲むとのどが焼けるような熱さを感じ、ウォッカの味を感じることが難しい銘柄です。極限まで蒸留されているので、雑味が少ないのが特徴。
果実を漬け込んで紅茶やジュースなど味の強い飲み物で割り、オリジナルのアルコールドリンクをお楽しみください。

◆スミノフ(smirnoff) ウォッカ

皇帝アレキサンダー3世のお気に入りとして、ロシア皇帝御用達になった実力と伝統を兼ね備えたウォッカ。3回の蒸留後、白樺活性炭で10回ろ過して造られクリアで癖のないの味わいが特徴。
サンフランシスコのスピリッツコンペティションで2003年、2008年に金賞を獲得するなど、ピュアウォッカとして高い流通量を誇り、世界中で愛されています。
クセがないので、さまざまなカクテルベースとしても相性抜群です。

◆スミノフ(smirnoff) ブラック

ロシア産の穀物を100%使用し、銅製ポットスティルで蒸留したプレミアムウォッカ。時間をかけて丹念に造られており、スムースな口当たりと円熟したまろやかさが特徴の銘柄です。
時間をかけて丹念に造られており、アルコール特有のエグみが少なく、スムースな口当たりと円熟したまろやかさが特徴。
ストレートやロックでウォッカそのものの味を楽しんだり、カクテルベースとしても適しています。柑橘系の爽やかな香りとほのかな甘みで女性にもおすすめのウォッカです。

◆ギルビー(GILBEY’S) ウォッカ

イギリスのロンドンで生まれ、約35mの連続式蒸留機で2回蒸留され雑味が取り除かれたクリアな味わいが特徴。本製品はアルコール度数37.5%とアルコール度数45%のモノがラインナップされており、ウォッカ本来の味わいを味わうなら37.5%、切れ味が強いウォッカを求めるなら46%。リーズナブルで手に入りやすいので、初めてウォッカを飲む方にもおすすめです。

◆スカイ(SKYY) ウォッカ

アメリカ・サンフランシスコ生まれで、ボトルは爽やかなコバルトブルーで目を引きます。
4回の蒸留と4回のろ過を経て、透明度の高いウォッカに仕上げられています。
ソルティ・ドッグやモスコミュールなど、スカイのクリアな味わいと好相性です。

◆アブソルート(ABSOLUT) ウォッカ

アブソルートは1979年にニューヨークで発売され、全米のクラブシーンを中心に爆発的な人気になりました。南スウェーデン産の原料にこだわり使用しており、なかでも深さ140mの井戸水を使用しているのが特徴。スウェーデンの岩盤で数千年かけてろ過された純粋な水なので、自然な口当たりを味わえます。クセが少ないため、さまざまなカクテルに合わせられます。

◆フィンランディア(FINLANDIA) ウォッカ

1万年以上前の氷河期から存在する氷堆石でろ過された、高純度の天然氷河水を使用したプレミアムウォッカ。人が手を加える必要がないほど澄み切っています。
欧州で高い流通量を誇っており、氷河をイメージさせる透明感のあるデザインのボトルが特徴。
冷凍庫でキンキンに冷やして、ストレートで味わってみてください。

◆ズブロッカ(ZUBROWKA) ウォッカ

ラテン語の「聖なる草」を意味する「バイソングラス」のエキスを使用した、フレーバードウォッカ。バイソングラスは、ポーランド北東部のビャウォヴィエジャの森にのみ自生している野草。バイソングラスのエキスが加わり、淡いグリーンイエローが特徴的で独特な甘い香りもポイント。口当たりが非常にまろやかなので、ストレートかロックで飲むのがおすすめです。

◆アブソルベント(ABSOLWENT) プレミアムウォッカ

「世界で最もピュアなウォッカ」と称される、ポーランドのなかでも高い人気を誇るプレミアムウォッカ。製造工程で、ポーランドの手つかずの源泉から汲み取った水を5回ろ過した後、7回の蒸留を行い徹底的に不純物を取り除きます。
素材そのものを生かしたクリアでクセの少ない味わいで、様々なカクテルと合わせるのに相性抜群です。

◆サントリー(SUNTORY) アイスウォッカ

サントリーが製造する国産のウォッカ。
原料に香料を使わず、0℃に冷却してろ過する「氷点ろ過製法」で製造されています。
氷点ろ過することで、すっきりとした味わいを実現しています。
氷を入れたグラスに、ウォッカ:ソーダを1:3の割合で注ぐソーダ割がおすすめです。

◆ウィルキンソン(WILKINSON) ウォッカ

ニッカウヰスキーが製造する国産のウォッカ。白樺炭で時間をかけて丁寧にろ過された、シンプルな味わいが特徴。お手頃な価格で、ウォッカ初心者の方にもぴったり。
カクテルベースとして、モスコミュールやウォッカトニックなど、シンプルなカクテルと合わせるのがおすすめです。

◆ツムギ(TUMUGI)

「和ピリッツ」と銘打ったラベルデザインが特徴的で、麹を使用する日本独自の酒造りから生まれた、国産のスピリッツ。人気の麦焼酎「いいちこ」を製造している大分県の三和酒類が製造元で、アルコール度数は40%。麹がほのかに香りながらも主張が強すぎないため、ソーダ割などシンプルな飲み方がおすすめです。

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👉クラフトジンの定義とは?クラフトジンの選び方や飲みやすい銘柄5選

👉テキーラの原料と度数は?熟成度によって違う5分類と美味しい飲み方

まとめ

ウォッカはロシアで生まれ、1917年頃から世界に広まったお酒です。
アルコール度数は40%のものから90%を超えるものまで幅広く、他のお酒の中でもスカッとした口当たりが楽しめます。

日本でも人気の高いソルティドッグやウォッカ・リッキーなどのカクテルにすれば、アルコール感が苦手な人や女性でも気軽に飲めるでしょう。

ウイスキーを美味しく飲むためには硬水?軟水?水選びについて

ウイスキーの水割りやトワイスアップなどを美味しく飲むためには、水選びが欠かせません。
そんな時に悩むのが「軟水が良いのか硬水が良いのか」という点です。
ウイスキーの味わいは水の硬度によってガラリと変わるので、しっかりマスターしてもっとウイスキーを楽しみましょう!

ウイスキーを美味しく飲むためには硬水?軟水?

ウイスキー通の中には「ウイスキーは水が命」と考える人も少なくありません。
なぜなら、ウイスキーは製造工程のほとんどで水を使用しているからです。

そして、スコットランドでは、昔から大麦と水からウイスキーが生まれると考えられ、ウイスキーの語源も「命の水」です。

また、蒸留は神を司る場で神に仕えるものなど限られた人や場所でしか行うこができず、飲むことで魂が燃えるように熱くなることから、「命の水」と考えられていました。

とはいえ水には硬水や軟水など様々な種類があり、「一体どの水を選べば良いの?」と悩んでしまうでしょう。

ウイスキーを美味しく飲むためには、一般的に軟水から中程度の硬水が良いと言われています。
厳密には製造時に使われる仕込み水と同じ硬度が理想的です。

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硬度の定義

硬度は、1Lあたりに対しマグネシウム・ナトリウムなどのミネラルがどのくらい含まれているかで決められます。
硬度が高い方がミネラルが多く、硬度が低い方がミネラルが少ないです。

以下がWHOが決めている、軟水・硬水の定義です。

  • 軟水:硬度120mg未満
  • 硬水:硬度120mg以上

ちなみに、日本の水道水の硬度は、平均で硬度60mgです。

硬水に合うウイスキーの種類

硬水で割るのがオススメなウイスキーは、アメリカンウイスキーやカナディアンウイスキー、アイリッシュウイスキーなどといったアメリカやヨーロッパで製造されたものです。

これらのウイスキーはナトリウムやマグネシウム、カルシウムなどを多く含んだ岩盤を透過する、硬度の高い仕込み水を使用しています。
そのため水割などを作る時も硬度の高いものを選びましょう。
ウイスキーのキリッとした風味にマッチしてとても美味しく飲めます。

👉アイリッシュ ウィスキーの魅力とは?飲みやすいおすすめのタイプはどれ?

軟水に合うウイスキーの種類

軟水で割るのがオススメなウイスキーは、スコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーです。
特に日本で製造されたウイスキーは森林や腐葉土、ミネラル分の少ない岩盤などを透過しているため、非常に柔らかな口当たりに仕上がっています。
これに硬水を合わせてしまうと水の尖りや香りが邪魔してしまうのです。

そのため同じように柔らかな口当たりの軟水を遣えば、ウイスキーの奥深い味わいをより楽しめます。

硬水を使う際の注意点

硬水との馴染みが薄い日本人は、独特の風味や香りを苦手と感じるかもしれません。
またミネラル分を多く含むので、お腹を下したり胃痛を起こす可能性があります。

とはいえ硬水を使って製造されたウイスキーとの相性が良いのは事実です。
硬水が苦手な人や身体への影響が不安な人は、硬水と軟水を半分ずつ加えて水割りやトワイスアップを作ると良いでしょう。
その後少しずつ硬度の高い水でウイスキーを割るのがオススメです。

水の種類とは?

ウイスキーを割る際の水は結局何を使ったら一番良いのか?
ウイスキーを飲むときにも水にこだわりたくなってきませんか。

水は結構知られていませんが、様々な種類があります。
そこでほんの一部ですが、水の種類もご紹介します。

1.ナチュラルウォーター:特定の水源より採取された地下水を沈殿・濾過・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの。
2.ナチュラルミネラルウォーター:ナチュラルウォーターの中でも原水にミネラル成分を含むもの。
3.ミネラルウォーター:ナチュラルミネラルウォーターを複数混ぜたり、ミネラル調整を行ったりしたもの。
4.ボトルドウォーター:上記以外の飲用水。水道水や蒸留水、河川水などで処理方法に規定はなし。

現在の日本では、このような品目で『飲用水』は分けられます。

海外では人工的に処理したものはナチュラルミネラルウォーターとして販売できません。
そのため、無殺菌のものが多くなりますが、日本には規定がないため加熱殺菌のものが多いようです。

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心と身体の調和をテーマに、その味わいを保ったまま口あたりのよさを引き出すため、ジンとしては低アルコールである約35度ほどに仕上げており、炭酸水などで割るとアルコール度数およそ5~7%ほどから楽しめるのが特長です。

おすすめの水をご紹介

アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキーは硬水で作られることが多いです。
特に、アメリカンウイスキーの主流、バーボンは超硬水。

その仕込み水は、ライムストーンウォーターと言われ、その硬度は300mg〜350mg。超硬水のバーボンは、少し硬度が高い水が合います。

◆エビアン:304mg/L

◆ヴィッテル:307mg/L

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スコッチウイスキー

スコットランドでは生活に軟水が使われています

水割りやチェイサーにはスコットランドで取れる天然水「ディーサイド」をおすすめします。有名な蒸留所が立ち並ぶハイランド地方のパンナニック鉱泉から取れる天然水。

硬度は22mgと軟水の中でも硬度は低めです。

また「ハイラインドスプリング」もスコットランドで作られる水です。
硬度は143と軟水の中では高めです。

◆ディーサイド:22mg/L

◆ハイランドスプリング:143mg/L

ジャパニーズウイスキー

日本で作られるウイスキーは軟水が基本です。
有名銘柄をピックアップし、硬度に合わせてご紹介します。

サントリー山崎

山崎ウイスキーの仕込み水は、高度約90mg。
軟水の中でも、中軟水に当たります。
硬度90mgに合わせるなら

◆サントリー阿蘇の天然水:80mg/L

実は、山崎蒸留所は仕込み水(微炭酸)も扱っています!
微炭酸なので微炭酸ソーダ割にどうぞ!

◆サントリー山崎の水:90mg/L

白州ウイスキー

山梨にある白州ウイスキーの仕込み水は、硬度約30mgほどです。
山崎と比較したら硬度は低め。
サントリーの南アルプスの天然水は同じ白州で作られるため、おすすめです!

◆サントリー南アルプスの天然水:30mg/L

 

 

まとめ

ウイスキーの水割りやトワイスアップは、仕込み水と同じ硬度の水を使うと美味しく飲めます。
同じ硬度で合わせることで口当たりを邪魔しません。
ただし日本人との馴染みが薄い硬水を使用する場合は、口当たりや体調を考慮して軟水を混ぜるなどの工夫をしてください。

水割りの水によっても感じ方が違ってくると思うので、お水もこだわってウイスキーを楽しんでみてくださいね。

テキーラの原料と度数は?熟成度によって違う5分類と美味しい飲み方

お酒の種類の中でも度数が高いことで知られるテキーラは、世界4大スピリッツの1つです。しかし原料や度数をしっかり把握している人は少ないかもしれません。

また、テキーラには、透明な色合いのテキーラと琥珀色に色づいたウイスキーのような色合いのテキーラがあります。
この色の違いは、テキーラの樽熟成の有無によるもの。

今回はテキーラをもっと気軽に楽しめるよう、特徴や分類、美味しい飲み方などを紹介します。

テキーラの条件と原料、度数どれだけ?

テキーラの条件は

テキーラと呼ぶには認定機関による厳しい条件をクリアしていなければなりません。
1つ目、メキシコの限定された地域で収穫したアガベを51%以上使用することが必須条件です。

2つ目、限定地域はハリスコ州・グアナファト州・タマウリパス州・ナヤリ州・ミチョアカン州の5州が指定されています。
さらに、ハリスコ州のテキーラ村と周辺地域で、最低でも2回以上の蒸留を行うことも条件となります。

3つ目、アルコール度数は35~55%の範囲に定められているほか、いくつかの成分の配合量に規定があり、すべてをクリアしたモノのみテキーラと名乗れます。テキーラというとアルコール度数が非常に高いイメージが強いですが、実は35%~55%と決められているのです。

とはいえ日本人によく飲まれているビールや日本酒と比べると強いお酒なので、飲む際には注意が必要です。

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テキーラの原料は

テキーラの主原料は、ガべ・アスール・テキラーナ・ウェーバー」というアロエに似た植物です。
アメリカ南部から南米に自生している植物で、日本語では竜舌蘭(リュウゼツラン)と呼ばれています。

メキシコではアガベのみで作られたテキーラが主流です。
他の地域で作っているものは、51%以上のアガベとサトウキビから抽出されるモラセスを混合しています。

熟成度によるテキーラの分類

テキーラのは熟成段階によって5つに分類されます。

熟成期間の長さで決まっており、「ブランコ→ホーベン→レポサド→アネホ→エクストラ・アネホ」の順に熟成期間が長くなり、色合いも濃くなります。

まずテキーラの色合いですが、テキーラには透明なタイプと、やや琥珀色っぽく色づいたタイプがありますが、これは樽熟成の有無によるもの。

実は、熟成する前の、出来立てのテキーラは全て無色透明です。
オーク樽で長期間熟成させることによって、樽の木の成分がテキーラに溶け出し、だんだん色づいてくるのです。※ウイスキーと同じです。

もちろん熟成によって出る影響は色合いだけでなく、香り・味にも影響が出ます。

ブランコ(Blanco)

出典:AMAZON

最も熟成年数の少ないテキーラはブランコと呼ばれ、樽熟成をしていないうえに無色透明な見た目なのが特徴です。
ほのかな甘みの中に爽快感のあるキレやスパイシーな香りがあり、喉にひっかかる苦みも楽しめます。
熟成期間は60日以内なので、香りよりもすっきりと飲みたい人に向いているでしょう。

よくシルバーやプラタなどの表記も見かけますが、同じ意味合いで使用されています。
どの銘柄からも基本的にはリリースされており、熟成がない分、販売価格は少し安めに。

ちなみにテキーラベースのカクテルに使用されるのは、基本的にはこのブランコです。

ホーベン(Joven)

ブランコとレポサドなど樽で熟成したテキーラをブレンドしたモノ、またはブランコをカラメルで着色したタイプを指します。クリアな味わいが特徴のブランコに樽熟成したテキーラを加えることで、香りや旨みが増しているのがポイント。口当たりのよいテキーラを楽しみたい方におすすめです。

また、ゴールドと呼ばれることもありますが、ミクストテキーラでよく見られます。

レポサド(Reposado)

出典:AMAZON

次に熟成年数の少ないテキーラはレポサドです。オーク樽で2ヶ月以上熟成させた、やや薄いゴールドに色づいたテキーラ。
レポサドもブランコ同様ほとんどの銘柄からリリースされており、販売価格はブランコより1〜2割高い程度です。

ちなみにレポサドとは「休ませた」という意味。
短いながらも樽熟成させることで、樽由来の甘い香味が加わっており、ブランコよりやや落ち着いた味わいとなります。

アネホ(Anejo)

出典:AMAZON

オーク樽で1年以上熟成させた、琥珀色に色づいたテキーラ。
アネホ以降は樽のサイズに規定があり、600ml以下の樽を使用しなければなりません。
ミクストテキーラなど安価なテキーラからはリリースされてることは少なく、知名度のあるプレミアムテキーラで見かけます。
アネホ以降は基本的に高級品となり、どれだけ安くても3000円台から、高いものなら1万円を超えるものもあります。

味わいとしては、樽由来のバニラ香を感じ、蜂蜜のような甘い香りやフルーティーな香りも特徴的で、なめらかでコクがあり、はっきりと甘みを感じます。

1年以上も熟成させているので、アガベ本来の香味というよりは、樽由来の甘い香味の方が強くなります。
ざっくり言えば、若いウイスキーに似た風味があり、飲み方もウイスキーのようにじっくり味わうのが一般的です。

エクストラ・アネホ

出典:AMAZON

オーク樽で3年以上熟成させた、ブロンドのような濃い色合いのテキーラ。
テキーラの特定名称の最上級にあたり、最高級のテキーラとなります。
当然ながらとても高価で、基本は1万円以上、高いものなら5万円以上するものも。

樽熟成期間がかなり長いため、樽由来の甘い香味がかなり強く、ウイスキーやブランデーのような複雑な香りとなります。

強い香りと複雑な風味を好む人には、最も熟成年数の長いエクストラ・アネホがおすすめです。

味わいは樽由来のチョコレートやバニラ香を感じ、蜂蜜やシナモンなどの甘く芳醇な香り。
味わいは、アルコール感や雑味、エグ味が少なく、スムースでクリーミーな甘みがあり、余韻が長く続きます。

エクストラ・アネホをリリースしている銘柄は少なく、日本で流通しているものだとラインナップは限られます。
また商品名に「エクストラ・アネホ」と付くことが少なく、各銘柄の最上位の特別なシリーズとしてリリースされることが多いのも特徴。
(例:ドンフリオのエクストラ・アネホの場合、ドンフリオ・エクストラ・アネホではなく「ドンフリオ・レアル」としてリリースされている)

 

『HOLON』は、”ととのえる”時間に寄り添うクラフトジンブランドです。
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心と身体の調和をテーマに、その味わいを保ったまま口あたりのよさを引き出すため、ジンとしては低アルコールである約35度ほどに仕上げており、炭酸水などで割るとアルコール度数およそ5~7%ほどから楽しめるのが特長です。

テキーラの種類

プレミアムテキーラ

出典:AMAZON

一般的に「ブルーアガベ」とも呼ばれているアガベを100%使用して製造したテキーラが「プレミアムテキーラ」です。

副原料は一切使用せず、ブルーアガベのみが原料に用いられています。アガベ特有の甘い味わいや風味がしっかりと楽しめるのが特徴です。ボトルのラベルには「100% de Agave」の刻印がされています。

ミクストテキーラ

出典:AMAZON

ブルーアガベを51%以上使用することは条件として、糖蜜やトウモロコシなどから蒸留したお酒などを混合させたテキーラが「ミクストテキーラ」です。副原料を使用しているため、はっきりとした甘みが感じられるモノもあります。

初心者の方や、強いお酒が苦手な方でも飲みやすい、ショットをはじめカクテルの材料としても幅広く楽しめます。また、プレミアムテキーラに比べて安価なため、テキーラを試してみたい方にもおすすめです。

テキーラの美味しい飲み方

テキーラといえばショットグラスを使って一気に飲むイメージがありますが、海外では「日本人はテキーラの美味しい飲み方を分かっていない」と言われています。
海外ではロックで飲むのがスタンダードなスタイルで、テキーラ愛飲家やセレブたちもこの飲み方が多いです。

氷が溶けていくほどまろやかさが増し、深い味わいを楽しめます。
口当たりも良くスムーズに喉を通るので、「ストレートではアルコール感が強すぎる…」と感じる人にも最適でしょう。

また本場の飲み方としてメキシカンスタイル(ストレート)。ショットグラスにテキーラをストレートで注いだ後、塩とカットライムを用意すれば準備完了です。

まずはカットライムをかじり、その後テキーラを口に流し込んでから最後に塩を舐めます。ライムの酸味とテキーラの味、塩味が相まって楽しめるのが特徴です。

塩やライムがテキーラの甘みを際立たせるので、かなり飲みやすくなります。
なお、アルコール度数の高いテキーラを薄めずにそのまま飲むため、お酒が弱い方は注意しましょう。

おすすめのテキーラ銘柄

おすすめのテキーラ銘柄|プレミアムテキーラ

◆エラドゥーラ(HERRADURA) プラタ

テキーラの蒸留所として古い歴史を持つ「エラドゥーラ」が製造するプレミアムテキーラ。原料には自家農園で除草剤を使用せずに約10年かけて栽培したブルーアガベを100%使用。
こだわりとして原料を自然発酵させ、アメリカンホワイトオークの新樽のみで45日間の熟成を行っています。しっかりとした骨格のある風味と、すっきりとした上品な味わいが特徴です。
テキーラ特有の喉が焼けつくような刺激は少なく、口当たりも非常になめらかで、ストレートやロックでじっくりと味わえる1本です。

◆サウザ(Sauza) ブルー レポサド

テキーラのパイオニアとして知られる「サウザ」の人気銘柄で、独自のアガべ抽出方法と特別な酵母により、えぐみの少ないフレッシュな味わいを引き出しています。2ヵ月間熟成された「レポサド」は、まろやかな口当たりがポイントで、常温で味わうほか、炭酸で割ったハイボールやカクテルなど、さまざまな飲み方が楽しめます。
青い鳥のパッケージがスタイリッシュでコスパの高い上質なテキーラとしておすすめの1本です。

◆パトロン(PATRON) アネホ

世界的に有名な「パトロン」のプレミアムテキーラで、個性的なボトルが特徴。
6~7年の歳月をかけて栽培したアガベのなかから厳選されたモノだけを原料に丁寧に製造されています。
異なる2つの樽で1年以上寝かせた「アネホ」を黄金比率でブレンドしたプレミアムな銘柄です。
樽由来のバニラ香と、ハチミツのように濃厚な風味、トロリとしたなめらかな口当たりを常温のストレートでお楽しみください。

◆ドンフリオ(Don Julio) アネホ

小さいバーボン樽で最低でも1年半熟成し、爽やかですっきりした辛口の味わいと、かすかな蜂蜜を思わせる甘みが特徴。柔らかい口当たりと、なめらかな喉ごしでストレートかロックで、高級な味わいをじっくりと楽しむのに最適な1本。
本格的な高級テキーラを味わいたい方におすすめのプレミアムテキーラです。

◆クエルボ(Quervo) 1800 レポサド

高級感の漂うゴールドなカラーとフルーティーな風味が特徴のプレミアムテキーラ。原料にはブルーアガベが100%使用され、豊かでコク深い味わいで6ヵ月以上の熟成を行っています。
フレッシュなブルーアガベやオーク樽由来のほのかな香りに、芳醇でまろやかな味わいを楽しめる1本です。

◆オルメカ(OLMECA) ゴールド レポサド

ロゴマークにメキシコの古代文明「オルメカの巨大石像」をモチーフにした「オルメカ」のプレミアムテキーラ。オーク樽で6ヵ月間の熟成を行い、コク深い甘みを感じつつ、複雑で心地よい刺激と香味が特徴。
フレッシュなブルーアガベの風味に、ほのかにグレープフルーツを思わせる柑橘系の香りが漂い、口に含むと甘みとともに、酸味のあるドライさを感じます。
ストレートはもちろん、カクテルベースとしても楽しめる1本です。

◆ポルフィディオ(PORFIDIO) プラタカクタス

樽による熟成を行わずに製造されたシルバーテキーラ。
原料には10年もののブルーアガベを使用し、1回だけ絞り出した上質なアガベ100%ジュースを、
温度管理が可能な、ステンレススチール製タンクで8日間かけてじっくり発酵して、香りを引き出しています。蒸留も3回かけて丁寧に行われ、上質な香りやコクが感じられるのが特徴。
素材が持つ本来の味わいが活かせる、シンプルなカクテルでゆったりと楽しむのにおすすめの1本。

おすすめのテキーラ銘柄|ミクストテキーラ

◆オレンダイン(Orendain) ブランコ

本場メキシコではトップシェアを有するブランドとしても親しまれる、「オレンダイン」のミクストテキーラです。アガベアスールを70%使用して造られ、樽による熟成を行わず、すっきりとした爽やかな味わいが特徴。
アガベアスールの風味がほんのり残る青臭いフレッシュさと、アルコール度数が38%と控えめなのもポイント。マルガリータのベース用としてもおすすめの1本です。

◆サウザ(Sauza) シルバー

テキーラの代表ブランドである「サウザ」が造るミクストテキーラ。
上質なアガベとトウモロコシを使用した、リーズナブルな価格の定番テキーラとして知られています。すっきりとしてクセがなく、しっかりとした風味のバランスが取れているのが特徴。
ライムやグレープフルーツなど好みの材料と合わせたり、さまざまな飲み方で飽きずに飲み続けられる1本です。

◆カミノ・レアル(CAMINO REAL) ホワイト

70年以上の伝統と歴史を持つ「カミノ・レアル」蒸留所が製造するミクストテキーラ。
乾燥させ中身をくり抜いたヘチマをイメージした、丸みのあるユニークなデザインのボトルが印象的。
クセが少なくライトなテイストなので、テキーラが苦手な方でも飲みやすく、カクテルベースとしても適しています。価格も安いため、気軽にさまざまなカクテルづくりに使える1本です。

👉クラフトジンの定義とは?クラフトジンの選び方や飲みやすい銘柄5選

👉「クレーム・ド・カシス・ド・ディジョン(カシスリキュール)」を楽しもう!

まとめ

アガベという植物を主原料とするテキーラはアルコール度数35%~55%で、多くの人がイメージするほど強いお酒ではありません。
また熟成年数によって、ブランコからエクストラ・アネホの5つに分類されます。

たとえ同じ銘柄でも、熟成度によって味わいが全然異なるのもテキーラの醍醐味と言えるかもしれません。
また、日本ではショットが有名ですがロックも美味しく、海外では最も親しまれた飲み方です。

ぜひ違う熟成度や飲み方で飲み比べしてみてください。

ウィスキー愛好家が好むシングルモルトはどんな種類?基礎知識まとめ

ウィスキーにはいろいろな種類がありますが、その中でもウィスキー愛好者が好んで飲んでいるのがシングルモルトと言われています。
ここではシングルモルトの特徴についてまとめていますので、ウィスキーについて知りたい人は参考にしてみてください。また、シングルモルトの入門として飲んでいただきたい、10本も紹介します。

シングルモルトウィスキーとは?

ウィスキーは大麦麦芽のみを原料にしたモルトウィスキーと、トウモロコシなどの穀物を原料にしたグレーンウィスキーの2種類があります。

そしてこのモルトウィスキーのうち、他の蒸留所のものをブレンドせずに一つの蒸留所のモルトウィスキーで作られたものをシングルモルトウィスキーと言います。
蒸留所では使用する原料や仕込み水、樽、その土地の風土がそれぞれ異なるため、その蒸留所のこだわりがそのまま反映されています。

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シングルモルトウィスキーの最大の魅力は個性

シングルモルトウィスキーはその蒸留所の歴史や製法のこだわりがそのままウィスキーに表れます。
一方で複数のウィスキーをブレンドさせたブレンデッドウィスキーは、絶妙なバランスでブレンドしているため、まろやかで口当たりも良く、飲みやすいのが特徴です。

シングルモルトウィスキーはブレンデッドウィスキーと違って、その蒸留所ごとの個性がハッキリとでています。
日本酒で言えば地酒のようなものでしょう。
そのため人によっては飲みにくい、おいしくないと感じるシングルモルトウィスキーもあるかもしれません。

ただそれこそシングルモルトウィスキー最大の魅力であり、ウィスキー愛好者はまさにその蒸留所ごとの個性を楽しんでいるといえるでしょう。
また個性が強いこともあり、そのシングルモルトウィスキーによって飲み方のバリエーションを楽しむこともできます。

比較的誰でも親しみやすいシングルモルトウイスキー

1本目:クラガンモア12年

これは、スコットランド産のシングルモルトウイスキーです。
クラガンモア蒸留所はスペイサイドにあり、スペイサイドはウイスキー作りのメッカとも言えるような、スペイ川を中心に蒸溜所が多く集まっているエリアです。

クラガンモア12年は、スペイサイドのモルトウイスキーの共通とも言われる華やかな香りだったり、甘く上品な香り立ちの良さがグッと詰まったとてもオススメな1本です。香り立ちとしてはとにかく華やかで香り高く、はちみつやバニラなど、スペイサイドのウイスキーを初めて試していただくには最高の1本です。

ハイボール、ロック、ストレートあらゆる飲み方に合いますし、普段ウイスキーを飲まない方、女性にも万能に飲んでいただけます。
ハイボールなら食中酒として最高ですし、ストレートでしたらバニラアイスにちょっとかけていただくだけで、一気にリッチで濃厚な甘さと、ハチミツのようなコクも合わさってかなりの高級デザートに早変わりします。

これはまず入門にかなりオススメしたい一本です。

2本目:グレンファークラス12年

これもスペイサイドのシングルモルトウイスキーですが、このグレンファークラスはまさに伝統的な製法、そしてファミリー経営をずっと続けているかなり歴史ある蒸溜所です。

味わいとしては、シェリー樽での熟成に大変こだわっていて、レーズンのような濃厚な甘さであったり、華やかな香りとしっかりとした厚みのある味わいを感じることができます。
特にマッカランと肩を並べるぐらい非常に人気の高い銘柄でもあり、マッカランと同様にシェリー樽熟成にこだわるウイスキーとしてはライバル的な位置関係かと思います。

特に、このグレンファークラス蒸溜所で使っているポットスチルは、独特な金管楽器のような形をしていて、加熱方法は直火炊きという直火加熱のやり方をしています。この方法は、非常に熱効率が悪く今ではなかなか採用されなくなっていますが、その加熱方法にずっとこだわっている伝統的な蒸溜所です。

甘口のウイスキーが飲みたい方やどっしりとした甘さが欲しい方には、このグレンファークラス12年はシェリー樽熟成タイプのウイスキーとしてかなり入門的にオススメの一本です。

ラインナップも様々展開されていて、21年や15年であったり、さらには105という樽出し原酒タイプも出されていますので、グレンファークラス12年が気に入られた方は、別の年代でも試していただく楽しみ方もできると思います。

おつまみとしては、「レーズン」や「レーズンサンド」など、グレンファークラスが持つ特徴を引き出すおつまみと合わせることで、より口の中で濃厚な幸せに包まれると思います。

👉グレンファークラスのおすすめはどれ?年代別ウィスキーの特徴を比較

3本目:グレンキンチー12年

グレンキンチー蒸留所はエジンバラやグラスゴーといた都心部が詰まっているローランドという南のエリアにあります。スコットランドはダンディとグリーノックという境界線を境に北はハイランド、南はローランドに分かれています。

ハイランド地域の中に、先ほど紹介したスペイサイドという地域がさらに分かれています。

ローランドエリアのウイスキーは、かなりスムースでデリケートな優しい味わいのものが多いんです。有名なものとして、オーヘントッシャンやこのグレンキンチー、今は閉鎖してしまいましたがローズバンク蒸溜所などがありました。
近年は、都心部周辺にグラスゴー蒸溜所などができて、観光産業の中心になってきており、都心部にも蒸溜所が少しずつ増えてきています。

その中でもこのグレンキンチーはかなり伝統的製法で造られる美酒で、味わいは滑らかであり、口当たりの柔らかさ、華やかな香りとして穀物のような優しい甘さというのがじんわりと広がります。

何よりこのデリケートな味わいは、オンザロックにしていただくとかなり、まったり甘く、やさしく、スッキリ楽しむことができ、ウイスキー初心者の方にも大変オススメしやすい銘柄です。

おつまみとしては、オンザロックだとマフィンや洋菓子と合わせることで、かなり穀物の甘さが引き立ちます。

特にこのグレンキンチー蒸留所はスコットランドでも最大級の大きさのポットスチルを使っていることで有名で、それによって味わいがゆっくりと磨かれて、このライトでデリケートな味わいが出来上がっていきます。

ローランドのウイスキーをかなり好んでいつも飲んでいる方は少ないと思いますが、デリケートで優しい味わいとすっきり爽やかに飲みたいという方には非常にお勧めです。

4本目:グレンモーレンジオリジナル

ハイランドの美酒として、間違いなくこのグレンモーレンジが一つ上がるんじゃないかなと思います。

この、グレンモーレンジ蒸留所は数々の呼び方がありますが、特に樽にこだわるパイオニアと言われます。蒸留で使うポットスチルは、操業当初は経営資金が非常に少なく、中古でジン用のポットスチルを買ってきて、ウイスキーを製造始めています。結果として、なんとも不思議な優雅で繊細な風味にグレンモーレンジが仕上がったらしいです。そして、今でも新調する釜は全て同じ形で必ず導入をしています。

そしてポットスチルはスコットランドで最長高と言われており、5.12 Mはキリンの高さと同じぐらいです。このグレンモーレンジのポットスチルとキリンを並べると大体同じくらいの背の高さで、かなり背の高い首の細いポットを使っています。
また、ブランドを象徴するキリンについてもすごく愛着を持っており、2020年より絶滅危惧種になりかけているキリンの保全活動にも乗り出しています。

さらに、グレンモーレンジ社が樽のパイオニアと言われる所以は、一度熟成させたウイスキーを意図的にシェリー樽や、ポートワインが染み込んだ樽に移し替えて、香りを付与するとウッド・フィニッシュ(Wood finish) という製法で市場に最初にウイスキーを投入したからです。

そういった点からも樽にこだわり、そしてポットスチルの伝統にもこだわり、そこから生み出されるフルーティーで、フローラルな香りが多くの方に支持をされているブランドです。

何よりスコットランドの中で一番選ばれているシングルモルトがこのグレンモーレンジと言われるぐらい、常に世界のトップ5に必ず入る大人気な銘柄です。

日本でも、このグレンモーレンジのハイボール大変人気が高くて、オレンジスライスを切って入れたオレンジハイボールなどはとてもお勧めです。
ハイボールを食中酒としていただくのであれば、カプレーゼやトマトパスタといった酸味が効いたイタリアン料理に非常に合います。
他にはフィナンシェ、オレンジピールのチョコレートがけなどのちょっと強さと酸味が感じられるような洋菓子と合わせるのもおすすめです。
このグレンモーレンジの華やかな甘さをより感じられるのではないかと思います。

👉ファン急増?長く愛されるグレンモーレンジィの魅力やヒストリーに迫る

5本目:オールドプルトニー12年

これはまさに港町で育ったモルトウイスキーなんです。

先ほど紹介したグレンモーレンジ蒸溜所よりもさらに北に位置するWick(ウィッグ)という本土最北に位置する蒸溜所です。
まず、このウイスキーボトルはかなり独特な形をしていますが、蒸溜所に置いてあるポットスチルの形も独特で寸胴のひょうたんみたいな形をしています。これは設計をした際に、天井に入りきらなくて頭部分をスパッと切ったT字シェイプという独特な形です。

味わいはまさにちょっと潮っけのある香りとはちみつそしてバニラ、3つの要素が絶妙に絡み合った圧倒的なバランスを誇っているウイスキーです。

口に含んで鼻から抜けていくときに、ほのかな潮っけを感じられ、塩レモンや塩キャラメルの中にほのかに潮っけが感じられます。いつ飲んでもバランスの取れたオールラウンダーな1本です。

プルトニー蒸留所があるウィックという街自体も、もともと大州最大のニシン漁で栄えていた伝統のある街です。その港町から生み出された、磯の香りと海で育まれたモルトウイスキーをぜひ味わってみてください。

これも熟成年数として ノンエイジから様々な年数のものがありますので、オールドプルトニーが気に入られた方は年数を変えて、飲み比べてみるのもおすすめです。
そして、何か食事と合わせるのであれば、パエリア、アクアパッツァやその他にドライアップルなどのドライフルーツ、バニラアイスにかけてデザート感覚で楽しむこともできるかなりオールラウンダーです。

個性がはっきりとした味わい深いおススメのウイスキー

6本目:スプリングバンク10年

スプリングバンク蒸留所はスコットランドのキャンベルタウンというかなり南西部よりの位置している場所です。

このスプリングバンク蒸留所があるキャンベルタウンは1大ウイスキー産業で盛り上がりましたが、今ではグレンガイル、グレンスコシアそしてこのスプリングバンクという有名な蒸溜所残すのみとなってます。

このスプリングバンク蒸留所が素晴らしいのは、まず麦を作る製麦の段階そして最後のボトリングまでを一貫して全て自給自足しています。そして、生産まで全てを完結させるということで、かなりファンの間でも人気の高い銘柄です。

伝統と革新を繰り返しながら、3タイプの製品を作り出すなど様々な試みを行っています。その3タイプのウイスキーは、このスプリングバンクそしてロングロウ、ヘーゼルバーンの3タイプです。
このロングロウ、ヘーゼルバーンは、以前閉鎖してしまったキャンベルタウンに実際あった蒸溜所の名前を銘柄として現在生産しています。スプリングバンク蒸留所では蒸留回数を2回、2.5回、3回と分け、さらにピートを炊いたスモーキーフレーバーもそのスモーキーの度合いに応じて使い分けをしています。

スプリングバンクはその中間的な作り方として、2.5回蒸留でそこまでスモーキーさは感じられないんですけれども、一部ピートで香り付けをしています。

一方、ヘーゼルバーンは3回蒸留をして、さらにノンピートタイプなので熱風乾燥だけを行なっています。そして、ロングロウは業界でもかなり珍しく、ピートだけで乾燥させているウイスキーです。

他の蒸留所では、基本はピートで12時間や18時間ぐらい炊いた後に熱風乾燥させますが、ロングロウに関しましては全てをピートだけで乾燥させるので、やはり厚みのあるスモーキーフレーバーを感じられ、2回蒸留ということで味わいも非常に厚みのあるのが特徴です。

とにかくこのスプリングバンク蒸留所は新たな革新と、伝統も守りながら共に引き継いでる素晴らしい蒸溜所です。

おつまみとして、ストレートまたはロックだったら一緒にレモンケーキとか洋菓子を合わせるのが良く、ちょっと贅沢にハイボールにしていただくなら、茹でた塩ソラマメが最高に相性が良かったのでぜひ一度試して欲しいなと思います。

まさにモルトの香水と言われるほど、10年とは思えない圧倒的な香りの密度と濃厚さがあり、とても味わい深い一本です。

👉塩辛いウィスキー?スプリングバンクの特徴や発祥の歴史をまとめました

7本目:ボウモア12年

これはアイラモルトの女王と言われ、スコットランドでもかなり有名なアイラ島にあります。

この島がなぜ有名かと言うと、スモーキーフレーバーやヨード臭など一般的にはちょっとクセのある香りと、磯の風味そして煙たい香りというのがしっかりと感じられるウイスキーが集まっているからです。

特にアイラ島の南側に位置するアドベックラガヴーリンラフロイグはかなりパワフルでスモーキーなタイプがあり、その島の中間地点に位置しているのがボウモア蒸溜所です。

創業は1779年と圧倒的に歴史のある蒸溜所としてアイラ島では最古の蒸留所とも言われています。ボウモア蒸溜所が位置している場所は海抜ゼロメートルの所に第一貯蔵庫があり、これがナンバー1ボルト(Vault)と呼ばれます。ボルトとは貯蔵庫や倉庫という意味で、まさに波しぶきがバシャバシャ当たるようなところに貯蔵庫があります。

実際このナンバーワン貯蔵庫の中に足を踏み入れると、磯の香りが充満していてまさに海の中で育まれたウイスキーと感じられます。

ただボウモアは、アイラ島のウイスキーの中では比較的入門しやすい一本で、甘さとコクがありながらスモーキーフレーバーもあり、バランスが良い一本として知られています。

香の中にはスモーキーさだけでなく、レモンのような爽やかな甘い香りもあり、
そして滑らかなコクはチョコレートと合わせて食べていただくにもすごくオススメな一本です。

またハイボールにしていただくのもすごく相性が良く、ホタテとかスモークサーモンなどの魚介と合わせるのも最高です。実際アイラ島では生牡蠣にボウモアをスペシャルソースとしてかける食べ方もあるぐらいですので、海鮮好きな方にはたまらない一本になります。

👉ボウモアの伝統製法や歴史は?癖のある味をどう美味しく飲めば良い?

8本目:ハイランドパーク12年

これはアイラ島と違って、島で作られてはいますがアイランズモルト(諸島)になります。アイランズの中にはインナーヘブリディーズ、アウターヘブリディーズと内周外周でそれぞれいろんな諸島があり、その中のオークニー諸島のメインランド島というところに位置する蒸溜所です。

かなり最北にあり、寒冷地なので、樹木が一切育ちません。このメインランド島で育つピートは、ヘザー(日本ではエリカ)という植物の花が枯れて堆積していたもので、地表奥深くまで天然のピート層が豊富にあります。

そのため、このハイランドパークはヘザーで仕込んだピートとこのピートで燻した香りが、どことなく鼻通りの良い華やかな香りと蜂蜜のように滑らかな甘さがしっかりと感じられ、その奥底にほのかにスモーキーさがあります。

このハイランドパークは、ボウモアやスプリングバンクと同様にフロアモルティングという”床に水を与えた麦を敷いてそれをスコップで敷き返す”かなりの重労働で空気を与えながら麦を発芽させる方法を行います。
これを今でも対応続けている蒸留所のひとつです。

1700年代から操業が続くかなり伝統ある蒸留所で、色々な北欧神話に出てくる神ソー・オキ・フレイヤ・オーディンンなどの北欧神話シリーズを出したり、30年、40年と長期熟成のラインナップもかなり豊富です。

とにかく味わい深く蜂蜜のような香りであり奥底に感じるスモーキーさ、味わいの厚みこれらのバランスの良さが圧倒的すぎてロックで飲むと思わずうなるぐらいの味わいの厚みです。

40%のアルコール度数に思えないぐらいの味わい深さがあり、とてもオススメの一本です。おつまみとしては、ゴルゴンゾーラチーズやマンゴーなどのドライフルーツなどすごく味わいが深まると思います。

このハイランドパーク蒸留所があるメインランド島の、非常に無機質な広大な自然を想像しながら味わうとより味わい深い一本なるかと思います。

👉アイラ ウィスキーの特徴は?初心者が押さえておきたい銘柄5選を紹介

9本目:クライヌリッシュ14年

これは一言で言うならクリーミーで上品で、そして熟したフルーツのようなウイスキーファンにはたまらない一本だと思います。
46%という比較的アルコール度数も高めであり、飲んだ時の味わいの厚みであったり、喉を通ったときの滑らかな甘さと口に含んだ時のアルコールを感じないクリーミーな甘さは本当に満足感が圧倒的過ぎです。

まずこのクライヌリッシュ蒸溜所は、もともとスコットランドハイランド地方のブローラという街からちょっと外れたところにありましたが、1967年に新たな蒸留所ができました。
現在はそちらの新しい蒸溜所をクライヌリッシュ蒸留所と呼び、もともとあった蒸留所をブローラ蒸留所といいます。しかし、ブローラ蒸留所はたったの14年間しか操業せずに閉鎖してしまいました。

このブローラという名前がついたウイスキーが出回ったのは、1969年から1983年のたった14年間だけです。今世の中に出回っているのはその間に造られたものだけです。

ブローラという銘柄を見つけたときは、ちょっと高額になるかもしれませんが、是非バーとかで試していただきたいです。

このクライヌリッシュは、その華やかな甘さそしてクリーミーな甘さともあり、とにかく食後主として秀逸な一本だと思います。このバランスの取れた技がジョニーウォーカーを始め、様々なブレンデッドウイスキーのキーモルトとしても使われている非常に貴重な原酒です。

このクリーミーな甘さは、間違いなくレーズンバター、マカロンさらにはクリームチーズといった滑らかさと甘さが際立つようなおつまみと合わせてていただくと非常に優雅なひとときを過ごせると思います。

クライヌリッシュ10年まだ飲んでないとかぜひ一度飲んで欲しいなと思います。

10本目:サントリー山崎12年

これはジャパニーズシングルモルトの中でも代表として認知度、世界的な圧倒的なブランド力があります。

特に2003年に受賞したインターナショナルスピリッツチャレンジ(毎年イギリスで開かれる世界的なお酒のコンペティション)
これはウイスキーの銘柄を伏せた状態で世界の名だたるマスターブレンダーが利き酒をして点数を決める非常に公正かつ厳格なテイスティングの審査です。
その中で2003年にISCで金賞を受賞したジャパニーズウイスキーです。
この年をきっかけにジャパニーズウイスキーの評価はどんどん上がり、”日本のウイスキーはうまいらし”と世界中に名前を知らしめるきっかけになっています。

何よりこの山崎蒸溜所は日本初の本格蒸溜所で、2023年で操業100周年を迎えます。山崎の味わいの複雑さと香りの優雅さは、当時表彰された時にノーブル(Noble)=高貴なという風に表彰の言葉を頂いたくらいなんです。

日本のウイスキーが海外のウィスキーやスコッチウイスキーが数々集まる中で金賞をさらったというのは、当時かなり革命的な大きな事件だったと想像できます。

何より味わいに関しては、パンチョン樽、シェリー樽そしてミズナラ樽の味わいのバランスの良さというのが絶妙に絡み合って特に後味のミズナラ樽からくる複雑な余韻がお香であったり、伽羅や白檀といった複雑な風味を生み出しているという風にも言われます。

この味わいの圧倒的な骨太でマイルドな甘さというのは一度飲んだら病みつきになります。ただ、現在はジャパニーズウイスキーの需要が上がり過ぎてしまって、かなり値段の変動が激しいのでボトル買いするにはかなり高額になってしまいます。バーに行った時などに一杯をじっくり味わってほしい特別な1本です。

おつまみとしては、熟した柿と合わせたりとか意外と和菓子と合わせたりもおすすめです。最中のしっとりとした、優しいあんこの甘さと山崎12年の滑らかさがかなりマッチします。

水割りでしたら、繊細な味わいが際立つ和食。これが抜群に相性がいいんです。
これは絶対にお勧めしたい一本です。

👉なぜジャパニーズウイスキー山崎は人気があるのか?山崎50年とは

まとめ

このようにシングルモルトはそれぞれの蒸留所の個性が表れるウィスキーです。やはり、その土地、その水、その働く作り手たちの想いというのが全て込められています。

ブレンデッドウィスキーの方が飲みやすいと感じる方もいるかと思いますが、やはりウィスキーを知る上ではシングルモルトは欠かせません。

まさに地酒タイプのウィスキーなので、ちょっと口に含んでいただくだけでどこか見たことのない異国情緒が思い起こされるようなですね。いろいろな種類のボトルを試して、お気に入りの1本を見つけてください。

グレーン ウィスキーとはどんなウィスキー?原料や製法の違いを解説

ウィスキーは主原料によって色々種類がありますが、大きく分けてモルトウィスキーとグレーンウィスキーがあります。
モルトウィスキーは聞いたことがあっても、グレーンウィスキーは聞いたことがない人もいるでしょう。

または、グレーンウイスキーといえばモルトウイスキーとブレンドしてブレンデッドウイスキーを作るってためのウイスキーだという認識が結構多いと思いますし、実際そうなんです。

ここではグレーンウィスキーの特徴や原料・製法の違いなどを解説しています。

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グレーンウィスキーと製法

ウィスキーはいろいろな原料を基に作られていますが、その原料の違いで大きく分けるとモルトウィスキーとグレーンウィスキーの2つに分けられます。
またモルトとグレーンを組み合わせたのがブレンデッドウィスキーです。
モルトウィスキーは原料がモルトつまり大麦麦芽のみを原料にしたウィスキーの事を指すのに対し、グレーンウィスキーはトウモロコシや小麦、ライ麦などの穀物を主原料にしたウィスキーのことを言います。

モルトウィスキーはポットスチルという銅釜の単式蒸留器で蒸留して作ります。
それに対しグレーンウィスキーはトウモロコシや小麦、ライ麦などの穀物と麦芽を原料として発酵させて、連続式蒸留器で蒸留させるので製法がモルトウィスキーとは異なります。

連続式蒸留機の歴史

連続式蒸留機は1826年にロバートスタインさんが発明しました。
当時のスコットランドでは蒸留機の容量によって税金が決まっていたんです。

だから容量を増やさないで効率よく蒸留する方法はないかと考えて連続式蒸留器を発明しましたが、当時税務署の役人だったイーニアス・コフィーさんというアイルランドの方が、連続式蒸留機に目をつけます。
そして、1831年にそれを改良した2棟からなる連続式蒸留機を作り、なんと特許を取得します。

その蒸留器こそが、カフェ式連続蒸留機です。カフェスチールと呼ばれニッカウヰスキー創設者の竹鶴政孝さんが欲しくてしょうがなかったものです。
当時、カフェスチルは非常に高くて、ニッカウヰスキーでは手が出せませんでした。

その当時の筆頭株主だった今のアサヒビールの会長が竹鶴さんの思いをくみ取り設置することとなりました。
※正確には旭酒造がカフェ式連続式蒸留機をニッカに設置し、ニッカが生産したグレーンウイスキーを購入する形としました。そして念願のカフェ式蒸留機が設置され、ブラックニッカが誕生しました。

このカフェスチールですが、イーニアス・コフィーさんはアイルランド人でしたのでアイルランドでたくさん売り込みましたが、当時はアイリッシュウイスキーの3回蒸留で十分売れていたため、カフェスチルを買うところがほとんどありませんでした。
仕方なく、スコットランドのローランドに行き売り込みを始め、それがスコットランドで広まったという経緯があります。

連続式蒸留機に関する英語読みとして、カラムスチルやコンティニュアススチルなどがあり、何回も連続して蒸留するからです。
いろんな呼び方はありますが、イーニアス・コフィーさんが特許を取ったからその特許=パテントから、パテントスチルなどとも呼ばれました。

👉ウイスキーの蒸留器には種類がある?味を決める蒸留器の豆知識

グレーンウィスキーの特徴

その一方で、モルトウィスキーはラウドスピリッツ、声高なスピリッツと呼ばれており、深みが強く個性的な味わいがあります。
グレーンウィスキーはそれと比べてクセがない穏やかな性格があるため、サイレントスピリッツ、寡黙なスピリッツと呼ばれているのです。

モルトウィスキーは一樽ごとに個性が異なりますので、モルトウィスキーはクセが強く苦手という人も少なくありません。
そこでそのクセを緩和して滑らかで飲みやすくするために、モルトウィスキーにグレーンウィスキーをブレンドさせたブレンデッドウィスキーが生まれ、世界的に普及してきたのです。

モルトウィスキーの個性を抑えるためにグレーンウィスキーを加えると考えると、グレーンウィスキーはモルトウィスキーの脇役という見方ができます。
ですが実際にブレンデッドウィスキーを作る際には、最初にベースとなるグレーンウィスキーを決めてからいろいろなモルトウィスキーの個性を加えて作っていくと考えると、主役ともいえる存在なのです。

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グレーンウィスキーそのものも人気

グレーンウィスキーはモルトウィスキーに混ぜるものというイメージがあります。
ですが最近はグレーンウィスキーのみのシングルグレーンウィスキーも登場しています。

個性的という面ではモルトウィスキーには劣りますが、グレーンウィスキーは軽くてまろやかで飲みやすいだけじゃなく、個性はしっかりあります。

2015年から発売されているサントリーの知多はかなり売れています。また、キリンから発売されている富士は富士御殿場蒸留所で作られているグレーンウイスキーです。ニッカからはカフェモルトとカフェグレーンが発売されています。

日本では、グレーンウイスキーが普通に発売されていますが、世界的にみるとグレーンウイスキーはかなり少なく、オフィシャルでの発売は珍しいです。

やはり、グレーンウイスキー=ブレンデットウイスキーに直結しがちで、嵩増し用とかコストが安いのでまずいというネガティブにとらえられがちですが、今の時代はグレーンウイスキーを丁寧に作っている蒸留所は山ほどありますし、大手ではちゃんとグレーンウイスキーの個性を持たせようとしています。
知多や富士御殿場蒸溜所は3タイプのグレーン原酒を作り分けて、その後に樽詰するのでその樽のタイプでも全然味わいが変わってきます。

バーボン樽、シェリー樽、新樽も使いますし近年発売された限定版の知多は桜樽を使ってるものもありました。
最近出た「響ブロッサムハーモニー」はまさにさくら樽貯蔵だと推測する人も多くいると思います。

そして、その後熟成期間をきっちり設け、12年熟成のブレンデットウイスキーだったら、法律上でもグレンウィスキーを12年以上寝かせないといけません。
ただし、スコットランドの法律で、日本にはそういう法律はありませんが、多分日本もそれに従ってるとは思います。

だから響30年だったら30年以上熟成したモルト原酒と30年以上熟成したグレーン原酒がブレンドされているということですので、
原料のコストは安くても熟成年数にかかるコストは非常に高くなります。

グレーンウイスキーの定義とは

グレーンウイスキーは「モルト以外の穀物を連続式蒸留機で蒸留する」ことが一般的な定義となっていますが、実際は定義はそんなにありません。
日本での定義は簡単に言うと「麦芽で穀物を糖化して蒸留する」ことです。

ですから、すべてのウイスキーは「麦芽を使って糖化」しているので、裏のラベルを見るとモルト、グレーンと書いてあります。

カフェモルトはモルトしか入っていませんが、連続式蒸留機で蒸留をしています。
ですから、シングルモルトとは名乗っていません。また、2021年4月に海外原酒を使っているとの発表があり、日本であれば一箇所の蒸留所で作ればシングルモルトと名乗っても法律的には問題はありませんが、海外原酒を使ってるとなるとさすがにシングルモルトとは名乗れないです。

グレーンの原料としてはかなりバラバラです。例えば富士や知多のメイン原料は主のトウモロコシとプラスして他の穀物を使っています。

カフェモルトは原料が大麦麦芽原料ですが原料が違ったら全然味が違うので、例えば知多だけ飲んでグレーンはちょっと合わないなって決めつけるのは早いです。

一番有名なアメリカンウイスキーであるバーボンウイスキーは理屈からいうとすべてグレーンになります。
ですから、バーボンウィスキーの裏を見ると全部グレーンと書いてあり、糖化の時には糖化力が強いモルトは必要不可欠です。
日本の定義では”発芽させた穀物を使って糖化させる”ことになるのでもろに麦芽のことです。糖化には穀物(麦芽)が必須で、麹などを使ってしまうと麦焼酎になってしまいます。必ず麦芽は普通に使います。

シングルグレーンとブレンデッドグレーン

グレーンウイスキーにも、シングルグレーンウイスキーとブレンデッドグレーンウイスキーがあります。

例えば、知多蒸溜所のみで作られたグレーンはシングルグレーンウイスキーと表記されています。もちろん日本では法律も定義もありませんので、スコッチウイスキーの定義に沿った表示の方法です。

富士もシングルグレーンウイスキーとラベルに書いてありますし、カフェグレーンに関してはラベルには書いてありませんが、シングルグレーンウイスキーであり、日本のみで作ったジャパニーズウイスキーになるそうです。

グレーンウイスキーの製造にどのような蒸留器を使うかは、スコットランドも日本も特に指定はありません。

だから、モルト以外の穀物を単式蒸留器(ポットスチル)で蒸留しても構いません。その代わりコストがかかり、大量生産ができないのです。

連続式蒸留器の利点は、やはり大量生産に向いているところです。

単式蒸留器で蒸留されたグレーンウイスキーはないと考えがちなんですが、これは落とし穴で、バーボンは基本的に日本やスコットランドから見るとグレーンウイスキーになります。

ですから、バーボンをポットスチルを使って蒸留しているところを探せばよいのです。ウッドフォードリザーブ蒸留所やウィレット蒸留所、あとはテキサスでバーボンを作ってるヴァルコネス蒸留所はポットスチルを使っています。

本などを読むと単式蒸留器でグレーンウイスキーを作っているとこはありませんと断言していることがありますが、そんなことなくアメリカにはちょこちょこありますし、連続式蒸留器が出来る前は、ポットスチルでもモルト以外の穀物を蒸留してブレンデットウイスキーが作られていました。
だいたい19世紀の末頃まではそういう作り方はかなり一般的だったようです。

今度は逆にモルト原料100%を連続式蒸留機で蒸留することについてですが、それも昔からあり1800年代はかなり一般的にやられていたようです。
当時はそれでもシングルモルトという、表記ができましたが法律が変わったため、自然になくなっていったようです。

現在は一部の蒸留所で連続式蒸留器を使いモルト原酒を造っています。
有名なのが鹿のマークでお馴染みの「ロッホローモンド」です。シングルグレーンとは書いてありませんがモルト原酒のみ使用です。
Finest Malt Barley(ファイネストモルトバーレイ)と書いてあり、大麦麦芽しか使われてませんよということです。

こういうのはシングルモルトを飲んでるいる方でも楽しむことができるかと思います。

◆ロッホローモンド

スコットランドのグレーンはリーズナブル?

最後にスコットランドの代表的なグレン蒸留所とそれグレーンがどれくらいリーズナブルかを紹介します。

まずはウイリアムグラントサンズ社が所有してるガーヴァン蒸留所。
これはあのグレンフィリックを所有してる会社です。

ここが作るものはブレンデットウイスキーの原酒になりますが、ブレンデットウイスキーの「グランツ」などは馴染みが無いと思います。
オフィシャルからは発売していませんが、例えば「ガーヴァン」ハートブラザーズというボトラーズから発売してるものは1994年蒸留の23年物が11980円で売られています。

ちなみにスコットランドは基本的に小麦を原料としてる場合が多く、昔はトウモロコシを使っていましたが、とうもろこしはアメリカからの輸入になり、とうもろこしの価格が上がってきた時に地元でとれる小麦へ変わっていきました。

次に「キャメロンブリッジ蒸留所」。巨大帝国ディアジオの心臓部と言われています。
年間15,000万L ぐらいはスピリッツを蒸留していますが、そのうち10,000万Lぐらいはグレーンウイスキーを作っています。

10,000万Lという数字がどれくらいすごいかというと、スコットランド最大の生産量を誇るシングルモルトの蒸留所(ザグリンリベット蒸留所)、でも大体2,100万Lぐらいですので年間に軽くその5倍程度になります。

すごい量ですが、それもそのはずでジョニーウォーカー、Black and white 、J & B、オールドパーなどディアジオが所有するブレンデットウイスキーのほとんどに使われていると思います。

キャメロンブリッジはちゃんと定番品も出していて、アルコール度数は40%のコスパのいいシングルグレーンです。
ただし、このオフィシャルのものはそんなにお勧めするものではありません。

例えばボトラーズのオールドパティキュラーより「キャメロンブリッジ28年アルコール度数52.6%が13,550円で販売されています。

超熟のものを買ったほうがグレーンのよさは分かると思いますし、普段のみに気軽に飲む感じでのおススメです。

後は「ロッホローモンド」のシングルグレーン。これはモルト原酒100%なので、また全然違った味わいでどちらかというとシングルモルトに近い味わいです。大麦麦芽しか使ってないです。

ここはシングルモルトも作っているので、この蒸留所だけでブレンデットウイスキーが作れます。そういうところはかなり珍しく、日本では富士御殿場蒸溜所などです。

あとは白州蒸溜所です。グレーンウイスキーを作ってるので、一つの蒸留所内でブレンドするシングルブレンデッドウィスキーになります。
昔はシングルウイスキーなんていう呼び方もありました。

次にストラスクライド蒸留所、ストラスクライドはシーバスブラザーズペルノリカール社です。シバスリーガルの原酒を作っている蒸留所でオフィシャルには特にでていません。
例えばクーパーズチョイスというボトラーズより「ストラスクライド26年」1993年蒸留、アルコール度数52.5°で11,980円があります。

ブレンデットウイスキーのファンの方はたくさんいらっしゃると思います。
キーモルトになった蒸留所の原酒を飲むことはあると思いますが、グレーンを飲むことはあまりないと思いますので面白いのではないかなと思います。

やはり、閉鎖蒸留所の原酒が結構安く、ディアジオはポートダンダス蒸溜所を2000年代に入ってから閉めていますが、そこの閉鎖蒸留所の原酒で、例えば「クーパーズチョイス ポートダンダス20年」は1999年蒸留、アルコール度数46°で9820円で買えます。「クーパーズチョイス カンバス24年」アルコール度数51.5°で12580円と安いです。

原料による味の違いを体感するにはすごくグレーンウイスキーは面白いと思います。
ちょっと、グレーンウイスキーは範囲が広すぎて分かりにくく、しかも中の配合、比率は公表されていません。
バーボンの場合だったらマッシュミルといい、穀物の構成比率を公開してるところがあります。

スコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーの業界では配合などを公表しているところはほとんどないです。
だけど何を主にしてるかは公表していて、知多だったらとうもろこしだったりスコッチウイスキーだったら結構小麦を使ってます。その他、アメリカンウイスキーやカナディアンウイスキーでは、ライ麦を主体にしたウイスキーもあります。

そういう意味ではいろんな穀物を使ったウイスキーの種類があるのはやっぱりアメリカンウイスキーです。

◆ストラスクライド 27年 1992 44.3%

◆ポートダンダス30年 ダグラスレイン 1990  40.4% 

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まとめ

このようにグレーンウィスキーはモルトウィスキーに比べると知名度は低く、ブレンデッドウィスキーを作るためのものというイメージもあるようです。
ですが、グレーンウィスキーは単体でも十分に個性があって楽しめるウィスキーですので、モルトウィスキーやブレンデッドだけじゃなくグレーンウィスキーも試してみましょう。

もちろんウィスキーを楽しむならモルトウィスキーもいいですが、深く知るにはグレーンウィスキーを知っておくのもいいですよ!