ウイスキーを美味しく飲むためには硬水?軟水?水選びについて

ウイスキーの水割りやトワイスアップなどを美味しく飲むためには、水選びが欠かせません。
そんな時に悩むのが「軟水が良いのか硬水が良いのか」という点です。
ウイスキーの味わいは水の硬度によってガラリと変わるので、しっかりマスターしてもっとウイスキーを楽しみましょう!

ウイスキーを美味しく飲むためには硬水?軟水?

ウイスキー通の中には「ウイスキーは水が命」と考える人も少なくありません。
なぜなら、ウイスキーは製造工程のほとんどで水を使用しているからです。

そして、スコットランドでは、昔から大麦と水からウイスキーが生まれると考えられ、ウイスキーの語源も「命の水」です。

また、蒸留は神を司る場で神に仕えるものなど限られた人や場所でしか行うこができず、飲むことで魂が燃えるように熱くなることから、「命の水」と考えられていました。

とはいえ水には硬水や軟水など様々な種類があり、「一体どの水を選べば良いの?」と悩んでしまうでしょう。

ウイスキーを美味しく飲むためには、一般的に軟水から中程度の硬水が良いと言われています。
厳密には製造時に使われる仕込み水と同じ硬度が理想的です。

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硬度の定義

硬度は、1Lあたりに対しマグネシウム・ナトリウムなどのミネラルがどのくらい含まれているかで決められます。
硬度が高い方がミネラルが多く、硬度が低い方がミネラルが少ないです。

以下がWHOが決めている、軟水・硬水の定義です。

  • 軟水:硬度120mg未満
  • 硬水:硬度120mg以上

ちなみに、日本の水道水の硬度は、平均で硬度60mgです。

硬水に合うウイスキーの種類

硬水で割るのがオススメなウイスキーは、アメリカンウイスキーやカナディアンウイスキー、アイリッシュウイスキーなどといったアメリカやヨーロッパで製造されたものです。

これらのウイスキーはナトリウムやマグネシウム、カルシウムなどを多く含んだ岩盤を透過する、硬度の高い仕込み水を使用しています。
そのため水割などを作る時も硬度の高いものを選びましょう。
ウイスキーのキリッとした風味にマッチしてとても美味しく飲めます。

👉アイリッシュ ウィスキーの魅力とは?飲みやすいおすすめのタイプはどれ?

軟水に合うウイスキーの種類

軟水で割るのがオススメなウイスキーは、スコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーです。
特に日本で製造されたウイスキーは森林や腐葉土、ミネラル分の少ない岩盤などを透過しているため、非常に柔らかな口当たりに仕上がっています。
これに硬水を合わせてしまうと水の尖りや香りが邪魔してしまうのです。

そのため同じように柔らかな口当たりの軟水を遣えば、ウイスキーの奥深い味わいをより楽しめます。

硬水を使う際の注意点

硬水との馴染みが薄い日本人は、独特の風味や香りを苦手と感じるかもしれません。
またミネラル分を多く含むので、お腹を下したり胃痛を起こす可能性があります。

とはいえ硬水を使って製造されたウイスキーとの相性が良いのは事実です。
硬水が苦手な人や身体への影響が不安な人は、硬水と軟水を半分ずつ加えて水割りやトワイスアップを作ると良いでしょう。
その後少しずつ硬度の高い水でウイスキーを割るのがオススメです。

水の種類とは?

ウイスキーを割る際の水は結局何を使ったら一番良いのか?
ウイスキーを飲むときにも水にこだわりたくなってきませんか。

水は結構知られていませんが、様々な種類があります。
そこでほんの一部ですが、水の種類もご紹介します。

1.ナチュラルウォーター:特定の水源より採取された地下水を沈殿・濾過・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの。
2.ナチュラルミネラルウォーター:ナチュラルウォーターの中でも原水にミネラル成分を含むもの。
3.ミネラルウォーター:ナチュラルミネラルウォーターを複数混ぜたり、ミネラル調整を行ったりしたもの。
4.ボトルドウォーター:上記以外の飲用水。水道水や蒸留水、河川水などで処理方法に規定はなし。

現在の日本では、このような品目で『飲用水』は分けられます。

海外では人工的に処理したものはナチュラルミネラルウォーターとして販売できません。
そのため、無殺菌のものが多くなりますが、日本には規定がないため加熱殺菌のものが多いようです。

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ストレスや疲れを抱えやすい現代人にやさしい東洋のハーブやスパイスなど9種類のボタニカルを調合。

心と身体の調和をテーマに、その味わいを保ったまま口あたりのよさを引き出すため、ジンとしては低アルコールである約35度ほどに仕上げており、炭酸水などで割るとアルコール度数およそ5~7%ほどから楽しめるのが特長です。

おすすめの水をご紹介

アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキーは硬水で作られることが多いです。
特に、アメリカンウイスキーの主流、バーボンは超硬水。

その仕込み水は、ライムストーンウォーターと言われ、その硬度は300mg〜350mg。超硬水のバーボンは、少し硬度が高い水が合います。

◆エビアン:304mg/L

◆ヴィッテル:307mg/L

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スコッチウイスキー

スコットランドでは生活に軟水が使われています

水割りやチェイサーにはスコットランドで取れる天然水「ディーサイド」をおすすめします。有名な蒸留所が立ち並ぶハイランド地方のパンナニック鉱泉から取れる天然水。

硬度は22mgと軟水の中でも硬度は低めです。

また「ハイラインドスプリング」もスコットランドで作られる水です。
硬度は143と軟水の中では高めです。

◆ディーサイド:22mg/L

◆ハイランドスプリング:143mg/L

ジャパニーズウイスキー

日本で作られるウイスキーは軟水が基本です。
有名銘柄をピックアップし、硬度に合わせてご紹介します。

サントリー山崎

山崎ウイスキーの仕込み水は、高度約90mg。
軟水の中でも、中軟水に当たります。
硬度90mgに合わせるなら

◆サントリー阿蘇の天然水:80mg/L

実は、山崎蒸留所は仕込み水(微炭酸)も扱っています!
微炭酸なので微炭酸ソーダ割にどうぞ!

◆サントリー山崎の水:90mg/L

白州ウイスキー

山梨にある白州ウイスキーの仕込み水は、硬度約30mgほどです。
山崎と比較したら硬度は低め。
サントリーの南アルプスの天然水は同じ白州で作られるため、おすすめです!

◆サントリー南アルプスの天然水:30mg/L

 

 

まとめ

ウイスキーの水割りやトワイスアップは、仕込み水と同じ硬度の水を使うと美味しく飲めます。
同じ硬度で合わせることで口当たりを邪魔しません。
ただし日本人との馴染みが薄い硬水を使用する場合は、口当たりや体調を考慮して軟水を混ぜるなどの工夫をしてください。

水割りの水によっても感じ方が違ってくると思うので、お水もこだわってウイスキーを楽しんでみてくださいね。

ウィスキー愛好家が好むシングルモルトはどんな種類?基礎知識まとめ

ウィスキーにはいろいろな種類がありますが、その中でもウィスキー愛好者が好んで飲んでいるのがシングルモルトと言われています。
ここではシングルモルトの特徴についてまとめていますので、ウィスキーについて知りたい人は参考にしてみてください。また、シングルモルトの入門として飲んでいただきたい、10本も紹介します。

シングルモルトウィスキーとは?

ウィスキーは大麦麦芽のみを原料にしたモルトウィスキーと、トウモロコシなどの穀物を原料にしたグレーンウィスキーの2種類があります。

そしてこのモルトウィスキーのうち、他の蒸留所のものをブレンドせずに一つの蒸留所のモルトウィスキーで作られたものをシングルモルトウィスキーと言います。
蒸留所では使用する原料や仕込み水、樽、その土地の風土がそれぞれ異なるため、その蒸留所のこだわりがそのまま反映されています。

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シングルモルトウィスキーの最大の魅力は個性

シングルモルトウィスキーはその蒸留所の歴史や製法のこだわりがそのままウィスキーに表れます。
一方で複数のウィスキーをブレンドさせたブレンデッドウィスキーは、絶妙なバランスでブレンドしているため、まろやかで口当たりも良く、飲みやすいのが特徴です。

シングルモルトウィスキーはブレンデッドウィスキーと違って、その蒸留所ごとの個性がハッキリとでています。
日本酒で言えば地酒のようなものでしょう。
そのため人によっては飲みにくい、おいしくないと感じるシングルモルトウィスキーもあるかもしれません。

ただそれこそシングルモルトウィスキー最大の魅力であり、ウィスキー愛好者はまさにその蒸留所ごとの個性を楽しんでいるといえるでしょう。
また個性が強いこともあり、そのシングルモルトウィスキーによって飲み方のバリエーションを楽しむこともできます。

比較的誰でも親しみやすいシングルモルトウイスキー

1本目:クラガンモア12年

これは、スコットランド産のシングルモルトウイスキーです。
クラガンモア蒸留所はスペイサイドにあり、スペイサイドはウイスキー作りのメッカとも言えるような、スペイ川を中心に蒸溜所が多く集まっているエリアです。

クラガンモア12年は、スペイサイドのモルトウイスキーの共通とも言われる華やかな香りだったり、甘く上品な香り立ちの良さがグッと詰まったとてもオススメな1本です。香り立ちとしてはとにかく華やかで香り高く、はちみつやバニラなど、スペイサイドのウイスキーを初めて試していただくには最高の1本です。

ハイボール、ロック、ストレートあらゆる飲み方に合いますし、普段ウイスキーを飲まない方、女性にも万能に飲んでいただけます。
ハイボールなら食中酒として最高ですし、ストレートでしたらバニラアイスにちょっとかけていただくだけで、一気にリッチで濃厚な甘さと、ハチミツのようなコクも合わさってかなりの高級デザートに早変わりします。

これはまず入門にかなりオススメしたい一本です。

2本目:グレンファークラス12年

これもスペイサイドのシングルモルトウイスキーですが、このグレンファークラスはまさに伝統的な製法、そしてファミリー経営をずっと続けているかなり歴史ある蒸溜所です。

味わいとしては、シェリー樽での熟成に大変こだわっていて、レーズンのような濃厚な甘さであったり、華やかな香りとしっかりとした厚みのある味わいを感じることができます。
特にマッカランと肩を並べるぐらい非常に人気の高い銘柄でもあり、マッカランと同様にシェリー樽熟成にこだわるウイスキーとしてはライバル的な位置関係かと思います。

特に、このグレンファークラス蒸溜所で使っているポットスチルは、独特な金管楽器のような形をしていて、加熱方法は直火炊きという直火加熱のやり方をしています。この方法は、非常に熱効率が悪く今ではなかなか採用されなくなっていますが、その加熱方法にずっとこだわっている伝統的な蒸溜所です。

甘口のウイスキーが飲みたい方やどっしりとした甘さが欲しい方には、このグレンファークラス12年はシェリー樽熟成タイプのウイスキーとしてかなり入門的にオススメの一本です。

ラインナップも様々展開されていて、21年や15年であったり、さらには105という樽出し原酒タイプも出されていますので、グレンファークラス12年が気に入られた方は、別の年代でも試していただく楽しみ方もできると思います。

おつまみとしては、「レーズン」や「レーズンサンド」など、グレンファークラスが持つ特徴を引き出すおつまみと合わせることで、より口の中で濃厚な幸せに包まれると思います。

👉グレンファークラスのおすすめはどれ?年代別ウィスキーの特徴を比較

3本目:グレンキンチー12年

グレンキンチー蒸留所はエジンバラやグラスゴーといた都心部が詰まっているローランドという南のエリアにあります。スコットランドはダンディとグリーノックという境界線を境に北はハイランド、南はローランドに分かれています。

ハイランド地域の中に、先ほど紹介したスペイサイドという地域がさらに分かれています。

ローランドエリアのウイスキーは、かなりスムースでデリケートな優しい味わいのものが多いんです。有名なものとして、オーヘントッシャンやこのグレンキンチー、今は閉鎖してしまいましたがローズバンク蒸溜所などがありました。
近年は、都心部周辺にグラスゴー蒸溜所などができて、観光産業の中心になってきており、都心部にも蒸溜所が少しずつ増えてきています。

その中でもこのグレンキンチーはかなり伝統的製法で造られる美酒で、味わいは滑らかであり、口当たりの柔らかさ、華やかな香りとして穀物のような優しい甘さというのがじんわりと広がります。

何よりこのデリケートな味わいは、オンザロックにしていただくとかなり、まったり甘く、やさしく、スッキリ楽しむことができ、ウイスキー初心者の方にも大変オススメしやすい銘柄です。

おつまみとしては、オンザロックだとマフィンや洋菓子と合わせることで、かなり穀物の甘さが引き立ちます。

特にこのグレンキンチー蒸留所はスコットランドでも最大級の大きさのポットスチルを使っていることで有名で、それによって味わいがゆっくりと磨かれて、このライトでデリケートな味わいが出来上がっていきます。

ローランドのウイスキーをかなり好んでいつも飲んでいる方は少ないと思いますが、デリケートで優しい味わいとすっきり爽やかに飲みたいという方には非常にお勧めです。

4本目:グレンモーレンジオリジナル

ハイランドの美酒として、間違いなくこのグレンモーレンジが一つ上がるんじゃないかなと思います。

この、グレンモーレンジ蒸留所は数々の呼び方がありますが、特に樽にこだわるパイオニアと言われます。蒸留で使うポットスチルは、操業当初は経営資金が非常に少なく、中古でジン用のポットスチルを買ってきて、ウイスキーを製造始めています。結果として、なんとも不思議な優雅で繊細な風味にグレンモーレンジが仕上がったらしいです。そして、今でも新調する釜は全て同じ形で必ず導入をしています。

そしてポットスチルはスコットランドで最長高と言われており、5.12 Mはキリンの高さと同じぐらいです。このグレンモーレンジのポットスチルとキリンを並べると大体同じくらいの背の高さで、かなり背の高い首の細いポットを使っています。
また、ブランドを象徴するキリンについてもすごく愛着を持っており、2020年より絶滅危惧種になりかけているキリンの保全活動にも乗り出しています。

さらに、グレンモーレンジ社が樽のパイオニアと言われる所以は、一度熟成させたウイスキーを意図的にシェリー樽や、ポートワインが染み込んだ樽に移し替えて、香りを付与するとウッド・フィニッシュ(Wood finish) という製法で市場に最初にウイスキーを投入したからです。

そういった点からも樽にこだわり、そしてポットスチルの伝統にもこだわり、そこから生み出されるフルーティーで、フローラルな香りが多くの方に支持をされているブランドです。

何よりスコットランドの中で一番選ばれているシングルモルトがこのグレンモーレンジと言われるぐらい、常に世界のトップ5に必ず入る大人気な銘柄です。

日本でも、このグレンモーレンジのハイボール大変人気が高くて、オレンジスライスを切って入れたオレンジハイボールなどはとてもお勧めです。
ハイボールを食中酒としていただくのであれば、カプレーゼやトマトパスタといった酸味が効いたイタリアン料理に非常に合います。
他にはフィナンシェ、オレンジピールのチョコレートがけなどのちょっと強さと酸味が感じられるような洋菓子と合わせるのもおすすめです。
このグレンモーレンジの華やかな甘さをより感じられるのではないかと思います。

👉ファン急増?長く愛されるグレンモーレンジィの魅力やヒストリーに迫る

5本目:オールドプルトニー12年

これはまさに港町で育ったモルトウイスキーなんです。

先ほど紹介したグレンモーレンジ蒸溜所よりもさらに北に位置するWick(ウィッグ)という本土最北に位置する蒸溜所です。
まず、このウイスキーボトルはかなり独特な形をしていますが、蒸溜所に置いてあるポットスチルの形も独特で寸胴のひょうたんみたいな形をしています。これは設計をした際に、天井に入りきらなくて頭部分をスパッと切ったT字シェイプという独特な形です。

味わいはまさにちょっと潮っけのある香りとはちみつそしてバニラ、3つの要素が絶妙に絡み合った圧倒的なバランスを誇っているウイスキーです。

口に含んで鼻から抜けていくときに、ほのかな潮っけを感じられ、塩レモンや塩キャラメルの中にほのかに潮っけが感じられます。いつ飲んでもバランスの取れたオールラウンダーな1本です。

プルトニー蒸留所があるウィックという街自体も、もともと大州最大のニシン漁で栄えていた伝統のある街です。その港町から生み出された、磯の香りと海で育まれたモルトウイスキーをぜひ味わってみてください。

これも熟成年数として ノンエイジから様々な年数のものがありますので、オールドプルトニーが気に入られた方は年数を変えて、飲み比べてみるのもおすすめです。
そして、何か食事と合わせるのであれば、パエリア、アクアパッツァやその他にドライアップルなどのドライフルーツ、バニラアイスにかけてデザート感覚で楽しむこともできるかなりオールラウンダーです。

個性がはっきりとした味わい深いおススメのウイスキー

6本目:スプリングバンク10年

スプリングバンク蒸留所はスコットランドのキャンベルタウンというかなり南西部よりの位置している場所です。

このスプリングバンク蒸留所があるキャンベルタウンは1大ウイスキー産業で盛り上がりましたが、今ではグレンガイル、グレンスコシアそしてこのスプリングバンクという有名な蒸溜所残すのみとなってます。

このスプリングバンク蒸留所が素晴らしいのは、まず麦を作る製麦の段階そして最後のボトリングまでを一貫して全て自給自足しています。そして、生産まで全てを完結させるということで、かなりファンの間でも人気の高い銘柄です。

伝統と革新を繰り返しながら、3タイプの製品を作り出すなど様々な試みを行っています。その3タイプのウイスキーは、このスプリングバンクそしてロングロウ、ヘーゼルバーンの3タイプです。
このロングロウ、ヘーゼルバーンは、以前閉鎖してしまったキャンベルタウンに実際あった蒸溜所の名前を銘柄として現在生産しています。スプリングバンク蒸留所では蒸留回数を2回、2.5回、3回と分け、さらにピートを炊いたスモーキーフレーバーもそのスモーキーの度合いに応じて使い分けをしています。

スプリングバンクはその中間的な作り方として、2.5回蒸留でそこまでスモーキーさは感じられないんですけれども、一部ピートで香り付けをしています。

一方、ヘーゼルバーンは3回蒸留をして、さらにノンピートタイプなので熱風乾燥だけを行なっています。そして、ロングロウは業界でもかなり珍しく、ピートだけで乾燥させているウイスキーです。

他の蒸留所では、基本はピートで12時間や18時間ぐらい炊いた後に熱風乾燥させますが、ロングロウに関しましては全てをピートだけで乾燥させるので、やはり厚みのあるスモーキーフレーバーを感じられ、2回蒸留ということで味わいも非常に厚みのあるのが特徴です。

とにかくこのスプリングバンク蒸留所は新たな革新と、伝統も守りながら共に引き継いでる素晴らしい蒸溜所です。

おつまみとして、ストレートまたはロックだったら一緒にレモンケーキとか洋菓子を合わせるのが良く、ちょっと贅沢にハイボールにしていただくなら、茹でた塩ソラマメが最高に相性が良かったのでぜひ一度試して欲しいなと思います。

まさにモルトの香水と言われるほど、10年とは思えない圧倒的な香りの密度と濃厚さがあり、とても味わい深い一本です。

👉塩辛いウィスキー?スプリングバンクの特徴や発祥の歴史をまとめました

7本目:ボウモア12年

これはアイラモルトの女王と言われ、スコットランドでもかなり有名なアイラ島にあります。

この島がなぜ有名かと言うと、スモーキーフレーバーやヨード臭など一般的にはちょっとクセのある香りと、磯の風味そして煙たい香りというのがしっかりと感じられるウイスキーが集まっているからです。

特にアイラ島の南側に位置するアドベックラガヴーリンラフロイグはかなりパワフルでスモーキーなタイプがあり、その島の中間地点に位置しているのがボウモア蒸溜所です。

創業は1779年と圧倒的に歴史のある蒸溜所としてアイラ島では最古の蒸留所とも言われています。ボウモア蒸溜所が位置している場所は海抜ゼロメートルの所に第一貯蔵庫があり、これがナンバー1ボルト(Vault)と呼ばれます。ボルトとは貯蔵庫や倉庫という意味で、まさに波しぶきがバシャバシャ当たるようなところに貯蔵庫があります。

実際このナンバーワン貯蔵庫の中に足を踏み入れると、磯の香りが充満していてまさに海の中で育まれたウイスキーと感じられます。

ただボウモアは、アイラ島のウイスキーの中では比較的入門しやすい一本で、甘さとコクがありながらスモーキーフレーバーもあり、バランスが良い一本として知られています。

香の中にはスモーキーさだけでなく、レモンのような爽やかな甘い香りもあり、
そして滑らかなコクはチョコレートと合わせて食べていただくにもすごくオススメな一本です。

またハイボールにしていただくのもすごく相性が良く、ホタテとかスモークサーモンなどの魚介と合わせるのも最高です。実際アイラ島では生牡蠣にボウモアをスペシャルソースとしてかける食べ方もあるぐらいですので、海鮮好きな方にはたまらない一本になります。

👉ボウモアの伝統製法や歴史は?癖のある味をどう美味しく飲めば良い?

8本目:ハイランドパーク12年

これはアイラ島と違って、島で作られてはいますがアイランズモルト(諸島)になります。アイランズの中にはインナーヘブリディーズ、アウターヘブリディーズと内周外周でそれぞれいろんな諸島があり、その中のオークニー諸島のメインランド島というところに位置する蒸溜所です。

かなり最北にあり、寒冷地なので、樹木が一切育ちません。このメインランド島で育つピートは、ヘザー(日本ではエリカ)という植物の花が枯れて堆積していたもので、地表奥深くまで天然のピート層が豊富にあります。

そのため、このハイランドパークはヘザーで仕込んだピートとこのピートで燻した香りが、どことなく鼻通りの良い華やかな香りと蜂蜜のように滑らかな甘さがしっかりと感じられ、その奥底にほのかにスモーキーさがあります。

このハイランドパークは、ボウモアやスプリングバンクと同様にフロアモルティングという”床に水を与えた麦を敷いてそれをスコップで敷き返す”かなりの重労働で空気を与えながら麦を発芽させる方法を行います。
これを今でも対応続けている蒸留所のひとつです。

1700年代から操業が続くかなり伝統ある蒸留所で、色々な北欧神話に出てくる神ソー・オキ・フレイヤ・オーディンンなどの北欧神話シリーズを出したり、30年、40年と長期熟成のラインナップもかなり豊富です。

とにかく味わい深く蜂蜜のような香りであり奥底に感じるスモーキーさ、味わいの厚みこれらのバランスの良さが圧倒的すぎてロックで飲むと思わずうなるぐらいの味わいの厚みです。

40%のアルコール度数に思えないぐらいの味わい深さがあり、とてもオススメの一本です。おつまみとしては、ゴルゴンゾーラチーズやマンゴーなどのドライフルーツなどすごく味わいが深まると思います。

このハイランドパーク蒸留所があるメインランド島の、非常に無機質な広大な自然を想像しながら味わうとより味わい深い一本なるかと思います。

👉アイラ ウィスキーの特徴は?初心者が押さえておきたい銘柄5選を紹介

9本目:クライヌリッシュ14年

これは一言で言うならクリーミーで上品で、そして熟したフルーツのようなウイスキーファンにはたまらない一本だと思います。
46%という比較的アルコール度数も高めであり、飲んだ時の味わいの厚みであったり、喉を通ったときの滑らかな甘さと口に含んだ時のアルコールを感じないクリーミーな甘さは本当に満足感が圧倒的過ぎです。

まずこのクライヌリッシュ蒸溜所は、もともとスコットランドハイランド地方のブローラという街からちょっと外れたところにありましたが、1967年に新たな蒸留所ができました。
現在はそちらの新しい蒸溜所をクライヌリッシュ蒸留所と呼び、もともとあった蒸留所をブローラ蒸留所といいます。しかし、ブローラ蒸留所はたったの14年間しか操業せずに閉鎖してしまいました。

このブローラという名前がついたウイスキーが出回ったのは、1969年から1983年のたった14年間だけです。今世の中に出回っているのはその間に造られたものだけです。

ブローラという銘柄を見つけたときは、ちょっと高額になるかもしれませんが、是非バーとかで試していただきたいです。

このクライヌリッシュは、その華やかな甘さそしてクリーミーな甘さともあり、とにかく食後主として秀逸な一本だと思います。このバランスの取れた技がジョニーウォーカーを始め、様々なブレンデッドウイスキーのキーモルトとしても使われている非常に貴重な原酒です。

このクリーミーな甘さは、間違いなくレーズンバター、マカロンさらにはクリームチーズといった滑らかさと甘さが際立つようなおつまみと合わせてていただくと非常に優雅なひとときを過ごせると思います。

クライヌリッシュ10年まだ飲んでないとかぜひ一度飲んで欲しいなと思います。

10本目:サントリー山崎12年

これはジャパニーズシングルモルトの中でも代表として認知度、世界的な圧倒的なブランド力があります。

特に2003年に受賞したインターナショナルスピリッツチャレンジ(毎年イギリスで開かれる世界的なお酒のコンペティション)
これはウイスキーの銘柄を伏せた状態で世界の名だたるマスターブレンダーが利き酒をして点数を決める非常に公正かつ厳格なテイスティングの審査です。
その中で2003年にISCで金賞を受賞したジャパニーズウイスキーです。
この年をきっかけにジャパニーズウイスキーの評価はどんどん上がり、”日本のウイスキーはうまいらし”と世界中に名前を知らしめるきっかけになっています。

何よりこの山崎蒸溜所は日本初の本格蒸溜所で、2023年で操業100周年を迎えます。山崎の味わいの複雑さと香りの優雅さは、当時表彰された時にノーブル(Noble)=高貴なという風に表彰の言葉を頂いたくらいなんです。

日本のウイスキーが海外のウィスキーやスコッチウイスキーが数々集まる中で金賞をさらったというのは、当時かなり革命的な大きな事件だったと想像できます。

何より味わいに関しては、パンチョン樽、シェリー樽そしてミズナラ樽の味わいのバランスの良さというのが絶妙に絡み合って特に後味のミズナラ樽からくる複雑な余韻がお香であったり、伽羅や白檀といった複雑な風味を生み出しているという風にも言われます。

この味わいの圧倒的な骨太でマイルドな甘さというのは一度飲んだら病みつきになります。ただ、現在はジャパニーズウイスキーの需要が上がり過ぎてしまって、かなり値段の変動が激しいのでボトル買いするにはかなり高額になってしまいます。バーに行った時などに一杯をじっくり味わってほしい特別な1本です。

おつまみとしては、熟した柿と合わせたりとか意外と和菓子と合わせたりもおすすめです。最中のしっとりとした、優しいあんこの甘さと山崎12年の滑らかさがかなりマッチします。

水割りでしたら、繊細な味わいが際立つ和食。これが抜群に相性がいいんです。
これは絶対にお勧めしたい一本です。

👉なぜジャパニーズウイスキー山崎は人気があるのか?山崎50年とは

まとめ

このようにシングルモルトはそれぞれの蒸留所の個性が表れるウィスキーです。やはり、その土地、その水、その働く作り手たちの想いというのが全て込められています。

ブレンデッドウィスキーの方が飲みやすいと感じる方もいるかと思いますが、やはりウィスキーを知る上ではシングルモルトは欠かせません。

まさに地酒タイプのウィスキーなので、ちょっと口に含んでいただくだけでどこか見たことのない異国情緒が思い起こされるようなですね。いろいろな種類のボトルを試して、お気に入りの1本を見つけてください。

グレーン ウィスキーとはどんなウィスキー?原料や製法の違いを解説

ウィスキーは主原料によって色々種類がありますが、大きく分けてモルトウィスキーとグレーンウィスキーがあります。
モルトウィスキーは聞いたことがあっても、グレーンウィスキーは聞いたことがない人もいるでしょう。

または、グレーンウイスキーといえばモルトウイスキーとブレンドしてブレンデッドウイスキーを作るってためのウイスキーだという認識が結構多いと思いますし、実際そうなんです。

ここではグレーンウィスキーの特徴や原料・製法の違いなどを解説しています。

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グレーンウィスキーと製法

ウィスキーはいろいろな原料を基に作られていますが、その原料の違いで大きく分けるとモルトウィスキーとグレーンウィスキーの2つに分けられます。
またモルトとグレーンを組み合わせたのがブレンデッドウィスキーです。
モルトウィスキーは原料がモルトつまり大麦麦芽のみを原料にしたウィスキーの事を指すのに対し、グレーンウィスキーはトウモロコシや小麦、ライ麦などの穀物を主原料にしたウィスキーのことを言います。

モルトウィスキーはポットスチルという銅釜の単式蒸留器で蒸留して作ります。
それに対しグレーンウィスキーはトウモロコシや小麦、ライ麦などの穀物と麦芽を原料として発酵させて、連続式蒸留器で蒸留させるので製法がモルトウィスキーとは異なります。

連続式蒸留機の歴史

連続式蒸留機は1826年にロバートスタインさんが発明しました。
当時のスコットランドでは蒸留機の容量によって税金が決まっていたんです。

だから容量を増やさないで効率よく蒸留する方法はないかと考えて連続式蒸留器を発明しましたが、当時税務署の役人だったイーニアス・コフィーさんというアイルランドの方が、連続式蒸留機に目をつけます。
そして、1831年にそれを改良した2棟からなる連続式蒸留機を作り、なんと特許を取得します。

その蒸留器こそが、カフェ式連続蒸留機です。カフェスチールと呼ばれニッカウヰスキー創設者の竹鶴政孝さんが欲しくてしょうがなかったものです。
当時、カフェスチルは非常に高くて、ニッカウヰスキーでは手が出せませんでした。

その当時の筆頭株主だった今のアサヒビールの会長が竹鶴さんの思いをくみ取り設置することとなりました。
※正確には旭酒造がカフェ式連続式蒸留機をニッカに設置し、ニッカが生産したグレーンウイスキーを購入する形としました。そして念願のカフェ式蒸留機が設置され、ブラックニッカが誕生しました。

このカフェスチールですが、イーニアス・コフィーさんはアイルランド人でしたのでアイルランドでたくさん売り込みましたが、当時はアイリッシュウイスキーの3回蒸留で十分売れていたため、カフェスチルを買うところがほとんどありませんでした。
仕方なく、スコットランドのローランドに行き売り込みを始め、それがスコットランドで広まったという経緯があります。

連続式蒸留機に関する英語読みとして、カラムスチルやコンティニュアススチルなどがあり、何回も連続して蒸留するからです。
いろんな呼び方はありますが、イーニアス・コフィーさんが特許を取ったからその特許=パテントから、パテントスチルなどとも呼ばれました。

👉ウイスキーの蒸留器には種類がある?味を決める蒸留器の豆知識

グレーンウィスキーの特徴

その一方で、モルトウィスキーはラウドスピリッツ、声高なスピリッツと呼ばれており、深みが強く個性的な味わいがあります。
グレーンウィスキーはそれと比べてクセがない穏やかな性格があるため、サイレントスピリッツ、寡黙なスピリッツと呼ばれているのです。

モルトウィスキーは一樽ごとに個性が異なりますので、モルトウィスキーはクセが強く苦手という人も少なくありません。
そこでそのクセを緩和して滑らかで飲みやすくするために、モルトウィスキーにグレーンウィスキーをブレンドさせたブレンデッドウィスキーが生まれ、世界的に普及してきたのです。

モルトウィスキーの個性を抑えるためにグレーンウィスキーを加えると考えると、グレーンウィスキーはモルトウィスキーの脇役という見方ができます。
ですが実際にブレンデッドウィスキーを作る際には、最初にベースとなるグレーンウィスキーを決めてからいろいろなモルトウィスキーの個性を加えて作っていくと考えると、主役ともいえる存在なのです。

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グレーンウィスキーそのものも人気

グレーンウィスキーはモルトウィスキーに混ぜるものというイメージがあります。
ですが最近はグレーンウィスキーのみのシングルグレーンウィスキーも登場しています。

個性的という面ではモルトウィスキーには劣りますが、グレーンウィスキーは軽くてまろやかで飲みやすいだけじゃなく、個性はしっかりあります。

2015年から発売されているサントリーの知多はかなり売れています。また、キリンから発売されている富士は富士御殿場蒸留所で作られているグレーンウイスキーです。ニッカからはカフェモルトとカフェグレーンが発売されています。

日本では、グレーンウイスキーが普通に発売されていますが、世界的にみるとグレーンウイスキーはかなり少なく、オフィシャルでの発売は珍しいです。

やはり、グレーンウイスキー=ブレンデットウイスキーに直結しがちで、嵩増し用とかコストが安いのでまずいというネガティブにとらえられがちですが、今の時代はグレーンウイスキーを丁寧に作っている蒸留所は山ほどありますし、大手ではちゃんとグレーンウイスキーの個性を持たせようとしています。
知多や富士御殿場蒸溜所は3タイプのグレーン原酒を作り分けて、その後に樽詰するのでその樽のタイプでも全然味わいが変わってきます。

バーボン樽、シェリー樽、新樽も使いますし近年発売された限定版の知多は桜樽を使ってるものもありました。
最近出た「響ブロッサムハーモニー」はまさにさくら樽貯蔵だと推測する人も多くいると思います。

そして、その後熟成期間をきっちり設け、12年熟成のブレンデットウイスキーだったら、法律上でもグレンウィスキーを12年以上寝かせないといけません。
ただし、スコットランドの法律で、日本にはそういう法律はありませんが、多分日本もそれに従ってるとは思います。

だから響30年だったら30年以上熟成したモルト原酒と30年以上熟成したグレーン原酒がブレンドされているということですので、
原料のコストは安くても熟成年数にかかるコストは非常に高くなります。

グレーンウイスキーの定義とは

グレーンウイスキーは「モルト以外の穀物を連続式蒸留機で蒸留する」ことが一般的な定義となっていますが、実際は定義はそんなにありません。
日本での定義は簡単に言うと「麦芽で穀物を糖化して蒸留する」ことです。

ですから、すべてのウイスキーは「麦芽を使って糖化」しているので、裏のラベルを見るとモルト、グレーンと書いてあります。

カフェモルトはモルトしか入っていませんが、連続式蒸留機で蒸留をしています。
ですから、シングルモルトとは名乗っていません。また、2021年4月に海外原酒を使っているとの発表があり、日本であれば一箇所の蒸留所で作ればシングルモルトと名乗っても法律的には問題はありませんが、海外原酒を使ってるとなるとさすがにシングルモルトとは名乗れないです。

グレーンの原料としてはかなりバラバラです。例えば富士や知多のメイン原料は主のトウモロコシとプラスして他の穀物を使っています。

カフェモルトは原料が大麦麦芽原料ですが原料が違ったら全然味が違うので、例えば知多だけ飲んでグレーンはちょっと合わないなって決めつけるのは早いです。

一番有名なアメリカンウイスキーであるバーボンウイスキーは理屈からいうとすべてグレーンになります。
ですから、バーボンウィスキーの裏を見ると全部グレーンと書いてあり、糖化の時には糖化力が強いモルトは必要不可欠です。
日本の定義では”発芽させた穀物を使って糖化させる”ことになるのでもろに麦芽のことです。糖化には穀物(麦芽)が必須で、麹などを使ってしまうと麦焼酎になってしまいます。必ず麦芽は普通に使います。

シングルグレーンとブレンデッドグレーン

グレーンウイスキーにも、シングルグレーンウイスキーとブレンデッドグレーンウイスキーがあります。

例えば、知多蒸溜所のみで作られたグレーンはシングルグレーンウイスキーと表記されています。もちろん日本では法律も定義もありませんので、スコッチウイスキーの定義に沿った表示の方法です。

富士もシングルグレーンウイスキーとラベルに書いてありますし、カフェグレーンに関してはラベルには書いてありませんが、シングルグレーンウイスキーであり、日本のみで作ったジャパニーズウイスキーになるそうです。

グレーンウイスキーの製造にどのような蒸留器を使うかは、スコットランドも日本も特に指定はありません。

だから、モルト以外の穀物を単式蒸留器(ポットスチル)で蒸留しても構いません。その代わりコストがかかり、大量生産ができないのです。

連続式蒸留器の利点は、やはり大量生産に向いているところです。

単式蒸留器で蒸留されたグレーンウイスキーはないと考えがちなんですが、これは落とし穴で、バーボンは基本的に日本やスコットランドから見るとグレーンウイスキーになります。

ですから、バーボンをポットスチルを使って蒸留しているところを探せばよいのです。ウッドフォードリザーブ蒸留所やウィレット蒸留所、あとはテキサスでバーボンを作ってるヴァルコネス蒸留所はポットスチルを使っています。

本などを読むと単式蒸留器でグレーンウイスキーを作っているとこはありませんと断言していることがありますが、そんなことなくアメリカにはちょこちょこありますし、連続式蒸留器が出来る前は、ポットスチルでもモルト以外の穀物を蒸留してブレンデットウイスキーが作られていました。
だいたい19世紀の末頃まではそういう作り方はかなり一般的だったようです。

今度は逆にモルト原料100%を連続式蒸留機で蒸留することについてですが、それも昔からあり1800年代はかなり一般的にやられていたようです。
当時はそれでもシングルモルトという、表記ができましたが法律が変わったため、自然になくなっていったようです。

現在は一部の蒸留所で連続式蒸留器を使いモルト原酒を造っています。
有名なのが鹿のマークでお馴染みの「ロッホローモンド」です。シングルグレーンとは書いてありませんがモルト原酒のみ使用です。
Finest Malt Barley(ファイネストモルトバーレイ)と書いてあり、大麦麦芽しか使われてませんよということです。

こういうのはシングルモルトを飲んでるいる方でも楽しむことができるかと思います。

◆ロッホローモンド

スコットランドのグレーンはリーズナブル?

最後にスコットランドの代表的なグレン蒸留所とそれグレーンがどれくらいリーズナブルかを紹介します。

まずはウイリアムグラントサンズ社が所有してるガーヴァン蒸留所。
これはあのグレンフィリックを所有してる会社です。

ここが作るものはブレンデットウイスキーの原酒になりますが、ブレンデットウイスキーの「グランツ」などは馴染みが無いと思います。
オフィシャルからは発売していませんが、例えば「ガーヴァン」ハートブラザーズというボトラーズから発売してるものは1994年蒸留の23年物が11980円で売られています。

ちなみにスコットランドは基本的に小麦を原料としてる場合が多く、昔はトウモロコシを使っていましたが、とうもろこしはアメリカからの輸入になり、とうもろこしの価格が上がってきた時に地元でとれる小麦へ変わっていきました。

次に「キャメロンブリッジ蒸留所」。巨大帝国ディアジオの心臓部と言われています。
年間15,000万L ぐらいはスピリッツを蒸留していますが、そのうち10,000万Lぐらいはグレーンウイスキーを作っています。

10,000万Lという数字がどれくらいすごいかというと、スコットランド最大の生産量を誇るシングルモルトの蒸留所(ザグリンリベット蒸留所)、でも大体2,100万Lぐらいですので年間に軽くその5倍程度になります。

すごい量ですが、それもそのはずでジョニーウォーカー、Black and white 、J & B、オールドパーなどディアジオが所有するブレンデットウイスキーのほとんどに使われていると思います。

キャメロンブリッジはちゃんと定番品も出していて、アルコール度数は40%のコスパのいいシングルグレーンです。
ただし、このオフィシャルのものはそんなにお勧めするものではありません。

例えばボトラーズのオールドパティキュラーより「キャメロンブリッジ28年アルコール度数52.6%が13,550円で販売されています。

超熟のものを買ったほうがグレーンのよさは分かると思いますし、普段のみに気軽に飲む感じでのおススメです。

後は「ロッホローモンド」のシングルグレーン。これはモルト原酒100%なので、また全然違った味わいでどちらかというとシングルモルトに近い味わいです。大麦麦芽しか使ってないです。

ここはシングルモルトも作っているので、この蒸留所だけでブレンデットウイスキーが作れます。そういうところはかなり珍しく、日本では富士御殿場蒸溜所などです。

あとは白州蒸溜所です。グレーンウイスキーを作ってるので、一つの蒸留所内でブレンドするシングルブレンデッドウィスキーになります。
昔はシングルウイスキーなんていう呼び方もありました。

次にストラスクライド蒸留所、ストラスクライドはシーバスブラザーズペルノリカール社です。シバスリーガルの原酒を作っている蒸留所でオフィシャルには特にでていません。
例えばクーパーズチョイスというボトラーズより「ストラスクライド26年」1993年蒸留、アルコール度数52.5°で11,980円があります。

ブレンデットウイスキーのファンの方はたくさんいらっしゃると思います。
キーモルトになった蒸留所の原酒を飲むことはあると思いますが、グレーンを飲むことはあまりないと思いますので面白いのではないかなと思います。

やはり、閉鎖蒸留所の原酒が結構安く、ディアジオはポートダンダス蒸溜所を2000年代に入ってから閉めていますが、そこの閉鎖蒸留所の原酒で、例えば「クーパーズチョイス ポートダンダス20年」は1999年蒸留、アルコール度数46°で9820円で買えます。「クーパーズチョイス カンバス24年」アルコール度数51.5°で12580円と安いです。

原料による味の違いを体感するにはすごくグレーンウイスキーは面白いと思います。
ちょっと、グレーンウイスキーは範囲が広すぎて分かりにくく、しかも中の配合、比率は公表されていません。
バーボンの場合だったらマッシュミルといい、穀物の構成比率を公開してるところがあります。

スコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーの業界では配合などを公表しているところはほとんどないです。
だけど何を主にしてるかは公表していて、知多だったらとうもろこしだったりスコッチウイスキーだったら結構小麦を使ってます。その他、アメリカンウイスキーやカナディアンウイスキーでは、ライ麦を主体にしたウイスキーもあります。

そういう意味ではいろんな穀物を使ったウイスキーの種類があるのはやっぱりアメリカンウイスキーです。

◆ストラスクライド 27年 1992 44.3%

◆ポートダンダス30年 ダグラスレイン 1990  40.4% 

👉ウイスキーを知るなら知っておきたい世界5大ウイスキーの基礎知識

まとめ

このようにグレーンウィスキーはモルトウィスキーに比べると知名度は低く、ブレンデッドウィスキーを作るためのものというイメージもあるようです。
ですが、グレーンウィスキーは単体でも十分に個性があって楽しめるウィスキーですので、モルトウィスキーやブレンデッドだけじゃなくグレーンウィスキーも試してみましょう。

もちろんウィスキーを楽しむならモルトウィスキーもいいですが、深く知るにはグレーンウィスキーを知っておくのもいいですよ!

甘党さんにおすすめのスキャパウィスキーの製法やフルーティーな味を解説

濃厚な甘みのあるウィスキーを探している人に、おすすめなのがスキャパウィスキーです。
ただ甘いというだけではなく、スモーキーな香りを楽しむこともでき、非常にデキの良いウィスキーの1つになります。
そんなスキャパウィスキーの製法などについて解説してみましょう。

スキャパウィスキーの概要を知っておこう

スキャパウィスキーはスコットランドのオークニー諸島にある、メインランド島という場所に蒸溜所を持っています。
海辺にある貯蔵庫で熟成されることから、ほのかに潮の香りがすることでも知られています。

一般的にスコッチウィスキーというと、癖の強さが有名でしょう。
ですがスキャパウィスキーは、トロピカルフルーツや洋梨のようなフルーティーさが最大の特徴になります。
味わいとしてはメロンやバニラのような濃厚なものがあるのです。

『HOLON』は、”ととのえる”時間に寄り添うクラフトジンブランドです。
ストレスや疲れを抱えやすい現代人にやさしい東洋のハーブやスパイスなど9種類のボタニカルを調合。

心と身体の調和をテーマに、その味わいを保ったまま口あたりのよさを引き出すため、ジンとしては低アルコールである約35度ほどに仕上げており、炭酸水などで割るとアルコール度数およそ5~7%ほどから楽しめるのが特長です。

スキャパウィスキーの製法はどうなっている?

スキャパウィスキーはイギリス本土から入荷した麦芽をドライイーストで発酵させているのが特徴の1つでしょう。

糖化の際には蒸溜所の近くにある硬水を使っています。
15度といた温度で100時間以上という長い時間をかけて発酵させていて、その後は5時間ほどで蒸留される形です。
この長時間の発酵こそがスキャパウィスキーの秘密なのかもしれません。

スキャパウィスキーの味を知ろう

スキャパウィスキーを語る上で知っておきたいのが、ノンピートな点です。

スコッチウィスキーと言えば、原料となる麦芽を乾燥する際にピートを使います。
それにより独特のスモーキーさが出るのですが、スキャパウィスキーではピートによる乾燥を行っていません。
その結果としてより繊細な麦の香りを楽しめるのです。

またスキャパウィスキーではローモンドスチルという蒸留釜を使います。
現在この蒸留釜を使っているのは、スキャパウィスキーのみです。
柔らかな口当たりと、ライトなボディになるのはこの蒸留釜を使っているためだと言われるほどです。

おすすめのスキャパウィスキー

スキャパウィスキーの国内正規販売を請け負うサントリーが、唯一販売しているのがスキレンというものボトルです。
ノンエイジテイストボトルというもので、熟成年数を規定しない銘柄になります。

他のスコッチウィスキーにありがちな癖の強さがなく、フルーティーで爽やかな香りが楽しめます。
まったりとした甘みがあるので、ハイボールにしたりトワイスアップで楽しむといいでしょう。

もう1つグランサというボトルも紹介しておきます。
これはイギリス国内限定のもので、日本国内では公式販売はされていません。
輸入販売していた在庫も減っていますので、見かけたら購入するといいです。

バニラやハチミツといった濃厚な甘みとフルーティーさがあり、スモーキーな余韻が楽しめる大人のお酒だと言えます。

スキャパウィスキーについての情報でした。
スキャパウィスキーはスコッチウィスキーの1つですが、癖が強くなく甘みが強いことで有名なお酒です。
スコッチウィスキーではありながらもピートを使わないこだわりの製法で、ひと味違った風味を楽しめるのが魅力になります。

◆スキャパ スキレン

「スキレン」はノルウェー語で「輝き」や「明るい空」を意味する。
北海に浮かぶ帆船を彷彿とさせるデザインが特徴。
フレッシュな洋梨や花の香りと、バニラの甘い香りが共存し、糖度の高いメロンのような、濃厚な甘味が感じられる1本です。

◆スキャパ グランサ

バーボン樽で熟成した後、強い香りを持つ「エクストラピーテッドウイスキー」の樽で追加熟成させたボトル。
樽由来のスモーキーさと、複雑でコクのある風味が特徴。
ヘザーハニーのような芳醇な甘さにキャラメルなどの、なめらかで濃厚な甘味も感じられる1本です。

◆スキャパ 16年

熟成年数16年以上の原酒をヴァッティング(組み合わせ)して造られるボトル。
琥珀色に輝き、ココナッツやミルクチョコレートのような甘くて芳醇な香りが魅力。
濃厚でコクのある甘味と、ほのかに感じるオーク樽のスモーキーさを楽しめます。
いろいろな味わいが絶妙に組み合わさり、バランスのよい味わいの1本です。

 

👉塩辛いウィスキー?スプリングバンクの特徴や発祥の歴史をまとめました

まとめ

濃厚な甘さとフルーティーさに加え、奥深いコクも備えているスキャパ。ストレート、ロック、ハイボールと、飲み方も豊富で、初心者の方でも非常に楽しみやすいウイスキーです。見た目も美しいスキャパは、プレゼントにも最適です。日常を彩り、贅沢なひと時のお供としてぜひ、お試しください。

ウイスキーの味を引き立てる試したいおつまみを飲み方別で紹介します

お酒を飲む時に欲しくなるおつまみ。
ビールや日本酒に合うものならすぐにイメージできますが、「ウイスキーにぴったりなものは分からない…」と感じる人も多いのではないでしょうか?
飲み方に合わせたおつまみを知っておけば、ウイスキーの奥深い味を引き立てられます。

ストレートに合うおつまみ

ウイスキー本来の味や香りが楽しめるストレートは、ナッツやチーズと合います。
ナッツはバーなどでも出される定番のおつまみです。
アーモンドやカシューナッツなど種類が豊富なので、最初はミックスナッツを購入すると良いでしょう。

チーズは独特の味わいがあり、ウイスキーの味を引き立ててくれます。
一見ワインと相性が良いと思われがちですが、ウイスキーとの相性も抜群なので試してみてください。

その他にもチョコレートやドライフルーツは、ストレートに合うおつまみだと評判です。

YOUTUBEアンケート結果は下記になりました。

出典:CROSSROAD LAB

・1票回答は

フルグラ(牛乳をかけて食べるコーンフレークのようなもの)、ホットビスケット、柚子胡椒、鳥皮、焼肉、メンマ、アーモンドクッキー、バター、スルメ、貝ひも、牛ホルモン、煮込み、焼き鳥、エイヒレ、男梅タブレット、ソーセージ、ビール(ビールはチェイサーにする方が結構多いようですね)、コストコのパブミックス、スナップエンドウ塩茹で、牛タンこしょう、味噌、アコヤ貝の貝柱などです。

👉ウイスキーのストレートとは?美味しく飲むコツやチェイサーについて

ロックに合うおつまみ

氷が溶けることで味わいが変化するロックは、段階に合わせて様々なおつまみを楽しめます。
飲み始めはストレートにオススメなナッツやチーズの他に、スモークチーズやスモークサーモンなどの燻製がよく合うでしょう。
燻製特有のスモーキーな味わいがウイスキーのフレーバーとマッチします。

小腹を満たしたい時にはトマトソースのパスタがオススメです。
にんにくの効いた料理はお酒との相性が良く、キンキンに冷えたロックにもぴったりな組み合わせとなります。
贅沢な時間を過ごすために1から作るのも良いですし、手軽にレトルトソースを使うのも良いでしょう。

YOUTUBEアンケート結果は下記になりました。

出典:CROSSROAD LAB

・1票回答は

フルグラフルグラがやっぱ入ってますね、ピーナッツ、海鮮パエリア、馬刺し、セブンイレブンのチーズタッカルビ、セブンイレブンのやみつきホルモン、セブンイレブンの金のビーフシチュー、ビーフシチュー炭火地鶏焼きつまみ、焼肉、
ドリトスのメキシカンタコス味、玉ねぎ炒め、スモークサーモン、餃子、タコワサ、柿の種、いぶりがっこ、カレーパン、ココアサンド、クッキー、モンブラン、ポリッピー、レーズンバター、角煮、生ハム、カルパス、ローストビーフ、
などです。

👉ウイスキー通が使い分ける3種類のロックの飲み方とグラスの選び方

 

水割りに合うおつまみ

YOUTUBEアンケート結果は下記になりました。

出典:CROSSROAD LAB

・1票回答は

水割りは投票自体が少なかったんですが、
セブンイレブンのペッパービーフ、ウエハース、キャラメルコーン、バター、はちみつ厚切りトースト、サラミ、タコワサ、カレー、ドライフルーツ、まんじゅう、ポテトチップスなどです。

ソーダ割に合うおつまみ

ウイスキーをソーダ水で割ったハイボールは強い香りを抑えられるため、どんなおつまみに対しても風味の邪魔をしません。
中でもさっぱりとしたキレのある炭酸と相性が良いのは、肉汁の溢れるジューシーなソーセージやから揚げです。
また塩気の強いスナック菓子も向いています。

さらに魚介類の缶詰とも合うため、好みの缶詰と一緒に味わってみてください。
魚介類といえば個性の強いカツオのたたきやイカの塩辛も、ウイスキーのソーダ割と相性が良いです。
どちらも個性的な味わいがあるので、ソーダ割で口の中をリセットしながらつまむと、飲むのも食べるのも止まらなくなること間違いありません!

YOUTUBEアンケート結果は下記になりました。

出典:CROSSROAD LAB

・1票回答は

ハイボールはやっぱり1票がすごく多いので面白いものをピックアップします。

イカの沖漬け、辛味噌、にんにく、塩辛、じゃがバター、じゃがバタ刻みネギ、明太じゃがバタ、スモークタン、あたりめ、アジフライ、柚子胡椒、ポテトチップス、グラタン、ドライカレー、ペペロンチーノ、ベーコンピザ、馬刺し、チンジャオロース、鶏肉焼き、おにぎり、焼きおにぎり、オリーブオイル漬けサバ缶、ローソンのカツサンド、じゃがりこ、ドライフルーツ、マクドナルドのポテチ、マクドナルドのナゲット、桃屋のザーサイ、カレーパン、ざるそばわさび多め、焼肉、酢味噌こんにゃく、タルタルフィッシュチップス、揚げにんにく、アヒージョなどです。

完全に料理になっているものも多くありました。

アルコールが薄れていくに連れて、だんだん食事がメインになっていくようなものが多くなります。

👉ハイボールに合うウイスキーはどれが良い?銘柄10選と炭酸水を解説

日本全国のお酒に合うおつまみは?

ご当地の「お酒&グルメ」をセットで選べる、産地直送通販サイト。
『お酒はグルメとセットで楽しみたい』という方へ。
そして大切な人へ、美味しいお酒とグルメを通じて“笑顔”と“ハッピー”をお届けします!

YOUTUBEアンケート結果 変わり種の結果です。

おつまみではないかもしれませんが、
・人とゆっくり語り合うそれがおつまみ
・古いブルース
・女
・重い話
・タバコ、シガーなどです。

まとめ

同じウイスキーでも、飲み方を変えることでマッチするおつまみが変わります。
ウイスキーだけを飲んでも十分楽しめますが、おつまみがあればテーブルが華やかになり、ちょっと贅沢な時間を過ごせるでしょう。

まずは簡単にソーセージやスモークチーズなどから試し、自分好みのおつまみを探してみるのも良いかもしれません。

また、YOUTUBEの飲み方別おつまみランキングも参考にしていただき、ウイスキーとともに良い時間をお過ごしください。